見る・遊ぶ

ベルギー美術500年の「奇想」をたどる Bunkamuraで企画展

年代順にベルギー美術の500年を紹介する場内

年代順にベルギー美術の500年を紹介する場内

  • 22

  •  

 渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で現在、「ベルギー 奇想の系譜」展が開催されている。

音声ガイドを担当する声優・速水奨さん

[広告]

 同展は、15世紀・16世紀のフランドル絵画から19世紀の象徴派、現代のコンテンポラリー・アートまで、「奇想」をテーマにした作家30人の作品約120点でベルギー美術の500年をたどる展覧会。エントランスでは声優の速水奨さんが担当する音声ガイド(520円、約30分)を貸し出している。

 会場は3章で構成。第1章では、アイルランドの騎士が語ったとされる逸話を基にしたヒエロニムス・ボスの工房による「トゥヌグダルスの幻視」をはじめとする「15~7世紀のフランドル美術」を紹介。19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派表現主義の作品が並ぶ第2章では、油彩画を写真に撮った上から彩色を施した「蒼(あお)い翼」などを手掛けたフェルナン・クノップフ、エドガー・アラン・ポーの短編小説「赤死病(せきしびょう)の仮面」を題材にした作品などを描いたジャン・デルヴィル、骸骨や仮面を取り入れたジェームズ・アンソールなどが登場する。

 最終章では「20世紀のシュールレアリスムから現代まで」の作品を展示。鳥の形をした青空が海面の上に描かれている「大家族」などルネ・マグリットの作品、マグリットが写っているカットなどポール・ヌジェの写真シリーズ「イメージの転覆」、非現実的な場所に裸の女性や骸骨などを描いたポール・デルヴォーの絵画やデッサン、逆さまにつられた骸骨がティンパニーを打つレオ・コーペルスさんの「ティンパニー」、昆虫や動物を取り入れるヤン・ファーブルさんの作品などが並ぶ。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は21時まで、入館は閉館30分前まで)。入館料は、当日一般=1,500円、大・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。9月24日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース