渋谷・公園通りのアート・カルチャー施設「トーキョーワンダーサイト(以下TWS)渋谷」(渋谷区神南1、TEL 03-3463-0603)が9月17日、閉館する。
東京都が若手芸術家支援を行う場として2001年に「TWS本郷」(文京区)を開設し、2005年に国際的に活躍する海外のクリエーターや日本の若手クリエーターの紹介を目的に、2館目の施設として開館した「TWS渋谷」。同施設はアートカフェ「24/7 coffee & roaster」を併設している。
今年2月に、小池百合子都知事が同施設をダイバーシティー、多様性のある社会の実現推進を図るため「アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)=生の芸術」の施設に変更することを発表していた。10月には東京都現代美術館が運営する「(仮称)東京都渋谷公園通りギャラリー」として再オープンする予定。
同施設では現在、最後の展覧会「渋谷自在―無限、あるいは自己の領域」が開催されている。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて変化し続けている渋谷で、自分自身の体を起点に「表現領域を拡張している」作家、大野茉莉さん、西原尚さん、藩逸舟(はん・いしゅう)さんの作品を通して「『自』らの『在(あ)』り方を問いかける」。
最終日の17日(19時~20時30分)にはクロージングイベントを開く。6人組アーティスト集団「オル太」と韓国のインディペンデントアートスペース「開放回路」は、11月に同スペースで上演予定のパフォーマンスを発表するほか、西原さんや藩さんも参加する予定。
開館時間は11時~19時。入場無料。