渋谷駅周辺整備事業による歩道橋架け替え工事が続く渋谷駅東口交差点で9月2日深夜(=3日)、国道246号と明治通りを一部通行止めにして新しい橋桁を架設する大規模な工事が行われた。
今回の作業部分は、2019年度の開業を目指して工事が進む地上47階建ての駅街区・東棟方面と、2018年秋の開業を目指す南街区(渋谷ストリーム)方面をつなぐ歩道橋の国道246号をまたぐ部分。
新しい橋桁は、現場から100メートルほど離れた明治通り内の作業所で組み立てられた後、前日の1日夜にクローラ・クレーンでつり上げ多軸式移動台車(以下、多軸台車)にセットされていた。3日0時30分ごろ、すでに50メートルほど移動していた多軸台車が移動を始め、途中にある歩道橋の下をギリギリの高さで通り抜けた。
既設の橋桁と橋桁の間に新しいパーツを「はめ込む」スタイルとなる今回の作業。多軸台車が所定の位置についた後、微調整を行いながら、新しい橋桁の巨大パーツがゆっくりとジャッキアップされていった。
午前2時15分ごろ、ジャッキアップされたパーツの高さが既存の両側の橋桁と一直線になると、多くの作業員が部品を使って固定作業に入った。その後、側面に信号機などが取り付けられた。
渋谷駅東口交差点では新しい歩道橋完成までに約30回の通行止めが予定されており、今回が5回目となる。