サンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)が9月2日、Bリーグ「関東アーリーアップ2017」で横浜ビー・コルセアーズ(横浜)と対戦した。会場は船橋アリーナ(千葉県船橋市)。
Bリーグの公式戦として、関東圏に拠点を置く6チームが参加しトーナメントで争う同大会。サンロッカーズ渋谷は今月1日の初戦でアルバルク東京に敗退。同じく千葉ジェッツふなばしに敗れた横浜との5位・6位決定戦となった。
昨日の敗戦から「どんなかたちでもいいから勝ちたかった」という長谷川智也選手は、序盤から3ポイント(P)シュートやアシスト、スチール(相手の攻撃中にボールを奪うプレー)とアグレッシブにプレー。後半にはルーズボールに飛び込んだり、スチールから速攻を決めたりとチームに勢いを与えこの試合のMVPを獲得した。
試合立ち会がりは横浜に連続得点を許すも、ロバート・サクレ選手のスクリーンを生かした伊藤駿(たかし)選手の3ポイント(P)や広瀬健太選手のスチールからサクレ選手がダンクシュートを決めるなど得点を重ね、第1クオーター(Q)は15対16と競る。第2Qには山内盛久選手がビハインド・ザ・バックパス(前を見ながら背中側へのパス)を見せ場内を沸かせたほか、ジョシュ・ハレルソン選手が横浜のディフェンスを引き付けて長谷川選手の3Pをアシストするプレーも見られた。
一度もリードを奪えないまま最終Qに突入するも、開始直後に山内選手の3Pで1点差に追いつき長谷川選手のスチールからの得点で逆転するとチームは勢い付き、連続得点で8点差を付けた。横浜の猛追を受けるも、ハレルソン選手が広瀬選手からのパスをアリウープで決めたり、ブランデン・ドーソン選手がバスケットカウント(得点の上フリースロー)を奪ったり得点を重ね、73対67で勝利した。
SR渋谷の勝久ジェフリーヘッドコーチは、「ディフェンスでリズムを作ることができずやりたいバスケが出来なかったが、正しいプレーをしようと意識することで少しずつ流れをつかむことができた」と振り返り、「練習から細かい所を意識して上手くなっていきたい」とシーズン開幕を見据えた。
「(日本で)試合をすることが待ち遠しかった」というドーソン選手。「楽しもうと思ってゲームに入り、実際に楽しくできた。まだプレータイムが長いとは言えないが、チームが勝つためにプレーをすることを考えているので、そこに不満はない」と言い、「これからシーズンが近づくにつれて緊張もあるかもしれないが楽しんでいきたい」とシーズン開幕に向けて意欲を見せた。
長谷川選手は「(この2日)全員でエナジーを出しt精一杯やれたのは良かった」と言い、「チームに得点だけでなくインパクトを与えたい。3Pだけでなくドライブもイメージしているので、自信を持ってやっていけるようにしたい」とも。
Bリーグ2017-18シーズン開幕は9月29日。