渋谷を拠点にするアルバルク東京(同A東京)とサンロッカーズ渋谷(以下SR渋谷)が9月1日、「関東アーリーカップ2017」初戦で戦った。会場は船橋アリーナ(千葉県船橋市)。
Bリーグ初のカップ戦で、両チームのほか栃木ブレックス、川崎ブレイブサンダース、千葉ジェッツふなばし、横浜ビー・コルセアーズの6チームが出場するトーナメント戦の初日となったこの日は、今季初の「渋谷ダービー」となった。
ティップオフ後、アレックス・カーク選手の得点で先制したA東京は、竹内譲次選手がバスケットカウント(得点の上フリースロー)を奪う体を張ったプレーや3ポイント(P)シュートなどで得点を重ねる。SR渋谷は、第1クオーター(Q)で5本のスチール(相手の攻撃中にボールを奪うプレー)を奪ったほかジョシュ・ハレルソン選手のブロックショット(シュートブロック)などアグレッシブなディフェンスからチャンスを作り、35対33とSR渋谷がリードして前半を折り返した。
A東京は第3Qで逆転に成功すると、最終Q序盤にはジャワド・ウィリアムズ選手、カーク選手が4連続得点を挙げ、終盤には田中大貴選手が3Pやスチールからのレイアップなど3連続ゴールで点差を離していき、88対67でA東京が勝利した。
A東京ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は、「両チーム共に『勝ちたい』という強い気持ちでプレーしたレギュラーシーズンのような激しい試合だった」と言い、「前半はSR渋谷がアグレッシブなディフェンスをし、我々はオフェンスでターンオーバーが多くなり、リズムが崩れた。後半はミスを減らし、良いかたちで勝利をつかみとれた」と振り返った。SR渋谷・勝久ジェフリーHCは「うちはディフェンスで流れを作るチームだが、今日はA東京にやりたいことをやられてしまい、思うようにプレーできなかった」とも。
同試合のMVPを獲得したA東京・田中選手は「(代表活動から)チームに戻ってきて最初の試合だったので、前半と後半の最後までなかなか上手く行かない場面もあった。ルカHCが求めるバスケとはまだちがうので、アーリーカップで息を合わせていきたい」と話した。
SR渋谷・伊藤駿(たかし)選手は、「オールコートでプレッシャーをかけていくチームディフェンスはすることができたのでは。自分たちがやりたいことを遂行しつつ課題を見つけ、アーリーカップを通してチームとしてレベルアップしていきたい」と意欲を見せた。
今月2日A東京は川崎ブレイブサンダースと、SR渋谷は横浜ビー・コルセアーズと戦う。