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チェ・ゲバラが撮った写真240枚、恵比寿で日本初展示 58年前の広島も

1959年の来日時にチェ・ゲバラが撮影した広島の写真©2017Centro de Estudios Che Guevara

1959年の来日時にチェ・ゲバラが撮影した広島の写真©2017Centro de Estudios Che Guevara

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 恵比寿ガーデンルーム(恵比寿ガーデンプレイス内)で8月9日、写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」が始まる。

父チェ・ゲバラが撮った写真について説明する長男のカミーロ・ゲバラさん

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 革命家・政治家エルネスト・チェ・ゲバラが撮影した写真を日本初展示する同展。「チェ」はアルゼンチンで使われているスペイン語の方言の「ねぇ君」という呼び掛け言葉で、ゲバラが多用していたことから愛称となった。

 1928年アルゼンチン生まれのゲバラは、ブエノスアイレス大学で医学を学んだ。1955年にメキシコ市内でフィデル・カストロ(キューバ前国家評議会議長)に出会い、革命戦争への参加を決める。1959年に独裁体制を敷いていたフルヘンシオ・バティスタが国外逃亡しキューバ革命が成立すると、キューバ国籍が授与された。1965年にソ連と対立しカストロとも折り合いが悪くなり、キューバ国籍と職位を返上。1967年、ボリビア政府軍との戦闘で捕らえられ処刑された。

 写真は、大学卒業後に友人と南米を旅行した際に訪れたグアテマラのマヤ系先住民の集落の情景、生活が苦しかった時代にラテンアメリカ通信社の嘱託で取材した汎米競技大会での競技者の写真、革命後の「新生キューバ」建設現場など約240枚が並ぶ。外交特使としてエジプトや中東、インド、ビルマ(現ミャンマー)、イタリアなどを回った1959年には日本にも訪れている。広島に赴き原爆ドームを見て、原爆死没者慰霊碑に献花するなどした際に撮影した写真も展示している。

 終盤には、1966年7~10月、極秘裏にキューバに滞在した際の妻アレイダ・マルチとの写真やセルフタイマー機能を使って撮影されたセルフポートレートなど、プライベートな写真も並ぶ。親友カミーロ・シエンフエゴスと同じ名前が付けられた長男カミーロ・ゲバラさんは「一緒にいた時間は短かったが、家族とすごく時間を大切にしていた。父親としてとても愛情を注いでくれた」と振り返る。

 カミーロさんは「『歴史的事実に基づいた(チェの)自伝のような写真』『写真家としての美的センス・美学』という2つの見方で見てほしい」と話す。

 開館時間は11時~20時(最終日は15時まで)。鑑賞料は、一般=1,000円、大学・専門学生=800円、高校生以下無料。今月27日まで。

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