渋谷・原宿エリアで現在、アートイベント「シブヤピクセルアート2017」が開催されている。主催はスリーシックスティ・チャネル(渋谷区神宮前6)。
「シブヤクを、マシカ区に」をコンセプトに、街中にピクセルアートを展示する同イベント。美大出身である同社社長の坂口元邦さんが「アートと身近に接する機会になれば」と街を舞台に、回遊性を生むためにアートラリーを同時に企画。同社が区内にオフィスを構えていることや、国内外への情報発信、外国人旅行客の体験価値づくりを目指し渋谷で開いた。
期間中は、アーティストら8人が七福神にハチ公を加えた「八福神」をナノブロックやポスト・イットで作ったピクセルアートを参加施設内に展示。ハチ公前広場のモニュメント東急5000系車両(愛称:青ガエル)内観光案内所=フィギュアイラストレーター・デハラユキノリさんによる「恵比寿天」、渋谷マークシティ(道玄坂1)4階「クリエイションスクエアしぶや」=デザインチーム「デビルロボッツ」代表のキタイシンイチロウさんが手掛けた「布袋尊」、明治通り沿い「ワンダーフォトショップ原宿」(神宮前6)=イラストレーター絵子猫さんによる「弁財天」などで、作品と共に各作品のスタンプも置いている。台帳となる御朱印帳(1,000円)は、参加施設内の3店舗で販売する。
イベントの案内所でもある渋谷ロフト(宇田川町)には、イラストレーター森チャックさんの「大黒天」に加え、アーティスト渋谷忠臣さんが男子プロバスケチーム「サンロッカーズ渋谷」の広瀬健太選手をモチーフに公開制作した作品、フォトスポットとしてナノブロックで作ったハチ公も用意している。
坂口さんは「新しい楽しみ方として、渋谷の魅力を体感してほしい」と来街を呼び掛ける。「『pixel』には、『Cell=細胞』で『Picture=絵・写真』を作るという意味が込められている。個々の作品が集まることで街を表現できたら。四角いアイテムや柄を身に着けるだけでもいいので、自由に参加して盛り上げてもらい、ピクセルがムーブメントになれば」と期待を込める。今後は少なくとも年に1回開き、渋谷駅前の開発が終わる予定の2027年まで続けていきたいという。
参加店舗の営業時間は店舗により異なる。7月31日まで。