渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の劇場「東急シアターオーブ」で今秋公演されるブロードウェー・ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」に主演する米俳優ビリー・ハーリガン・タイさんが7月5日、製作発表を行った。
2004年にジョニー・デップさん主演で公開された同名映画(邦題「ネバーランド」)を基にした同舞台。ジェームス・マシュー・バリの戯曲「ピーターパン」誕生を描いた作品で、バリが未亡人シルビアとピーターパンのモデルとなった男の子ら子どもたち4人との出会い・交流を通して物語を書き上げ、上演するまでを描いた実話に基づく作品。今回日本初公演となる。
会見にはタイさんと共に、応援サポーターを務めるタレント坂上忍さん、2019年に上演が決まった日本人キャスト版で主演する俳優・石丸幹二さんも登壇。ブロードウェーで同作を観劇した際に「我慢したが泣いてしまった」という坂上さんは「ミュージカルが苦手な僕でも良いと思える作品。役者が生き生きしていて言葉が分からなくても伝わる」と熱弁。石丸さんは「『ピーターパン』だと子どもがハーネスで空中に飛ばされるが、『ネバーランド』ではリフトで持ち上げて飛んでいるかのように見せている。振り付け、演出が巧み」と話す。
昨夜来日したばかりで、ホテルから外出できていないというタイさんだが、「(公演で来日する時は)できるだけ自由な時間がほしい」と話し、同作でバリの妻メアリを演じる自身の妻クリスティン・リースさんと共に「ハイキングなどもしてみたい」と目を輝かせる。来日後は鍋焼きうどんを食べたといい、「(日本では)アメリカンフードは食べないようにしたい」と笑顔を見せる。会場がある渋谷については「人がたくさんいてパワフル。タイムズスクエア×10だと聞いている」とも。
タイさんは「愛や人生、人間関係、想像力などが詰まっていて、普遍的に誰にでも楽しんでもらえる。人生を変える作品だと思うので見に来てほしい」と呼び掛ける。会見では、劇中の転換期に歌われる「ファインディング・ネバーランド」「ストロング」の2曲を披露した。
上演期間は9月8日~24日(24回公演)。鑑賞料は、プレミアム席=1万5,000円、S席=1万3,000円、A席=1万1,000円、B席=9,000円。