「英語で道を尋ねられても『ひるまない』対応力養成講座」が6月8日、シブヤ経済新聞メディアラボ(渋谷区渋谷3)で開かれた。主催は、シブヤ経済新聞とインバウンド事業に取り組むジェイノベーションズから成る「英語で渋谷を変えるプロジェクト(仮)」。
初回サンプル講座となった当日、英語が全く話せない、またはビギナーを中心に30人ほどが受講した。冒頭でシブヤ経済新聞・西樹編集長が開講の背景を紹介。「海外で知名度が高い渋谷でも、外国人が道を尋ねようとすると、まだまだ逃げてしまう人が多い。2020年に向け、『ひるまない』人が多くなることが、おもてなしにつながり、渋谷のイメージアップになる」。ジェイノベーションズ社長の大森峻太さんも、六本木ヒルズで六本木駅までの行き方を尋ねようとして10人ほどに逃げられた外国人のエピソードを披露した。
さらに大森さんが、「しょせん、路上では難しいことは聞かれない」など、英語で道を尋ねられても『ひるむ』必要がないことをマインド面から説明。併せて、「外国人を助ける上で重要なこと」「渋谷で聞かれることが多い場所ランキング」なども紹介するなどして、道を尋ねられた際の心構えを説いた。
その後、ジェイノベーションズの講師陣が、道案内で使える簡単なフレーズをレクチャー。2人1組でのロールプレーイングも盛り込みながら、道案内レベルの実践的な授業を行い、最後に修了の証しとして「Can I help you?」と書かれたバッジを受講者に授与した。
「受講していただいた方は、英語ができないものの『おもてなし』のマインドを持っている方が多かったので、ロールプレーイングも積極的だった。逃げているのはやはりマインドの問題が大きい。講座内容をブラッシュアップして『ひるまない』人を一人でも増やしていきたい」と西編集長。
同プロジェクトでは今後、定期的に講座を開いていく予定。