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パリの隣人祭りをヒントに「渋谷おとなりサンデー」 地域コミュニティー活性化に向け初開催へ

「渋谷おとなりサンデー」のロゴ

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 渋谷区は、仏パリの「隣人祭り」をヒントに「渋谷おとなりサンデー」を実施する。隣人祭りは1999 年、パリのあるアパートで起きた高齢者の孤独死をきっかけに、アパートの住人たちが隣人同士の顔の見える関係性をつくろうと、中庭で食事の持ち寄り会を始めた取り組み。

「渋谷おとなりサンデー」のチラシ(表面)

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 区では6 月の第 1 日曜を「渋谷おとなりサンデーの日」とし、初回となる今年は6 月 4 日、町会・自治会の抱える「都市部における地域コミュニティーの構築・維持」の課題解決を図ることに加え、地域コミュニティーの活性化を目的に、区内全域で個人・企業に広く参加を呼び掛ける。

 4月26日で就任2年目を迎えた長谷部健渋谷区長は、これまで区内全域を巡り、町会をはじめとする地域コミュニティーの声に耳を傾けてきた。「都心にありながら地域のコミュニティーがきちんとあるのは誇り。ただ、仲間をどう増やすか、次世代をどう取り込むかについては共通の悩み。区としてできることは、交わったり顔を合わせたりする『場』をつくること。まず、そういう日を決めてみようということで『渋谷おとなりサンデー』を企画した」

 ヒントとなったパリの隣人祭りについては、「パリでは持ち寄りのパーティーが基本。向こうの方はパーティーがうまいので立食で普通にこなせるが、僕らはそこまで上手じゃない。でも、この考え方はいい。渋谷区らしく、エリアごとにオリジナリティーがあっていい。バーベキューするでもいいし、餅つきするでもいい。自分なりの楽しみ方で、この日を皆さんと一緒につくっていければ」と話す。

 区が基本構想に掲げる区の未来像「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」の実現に向け、多様な人や団体の参加を呼び掛ける合言葉が「YOU MAKE SHIBUYA」。「おとなりサンデーは、まさにこれ」と長谷部区長。「みんなが渋谷区をつくる心意気の下、やりたいことを、やりたい人ができるかたちで『渋谷おとなりサンデー』が、はやっていけば」と期待を込める。

 当日は、普段から行っている活動をしたり、この日をきっかけに地域で交流会を開いたりするなどして自発的な参加を呼び掛ける。「渋谷おとなりサンデー」のホームページは、誰でも自由に投稿できるプラットホームの機能を持ち、当日各所で開かれる「渋谷おとなりサンデー」の情報を知ることができる。当日の模様は、インスタグラムでハッシュタグ(#渋谷おとなりサンデー)を付けて画像の投稿を呼び掛けたり、区ニュースで紹介したりすることで「見える化」も進め、来年につなげていきたい考え。

 当日は、4月28日にオープンした「渋谷キャスト」(渋谷区渋谷1)に発信拠点会場を設け、長谷部 区長による開会宣言やトークセッションのほか、「何かやりたいけど、どうしたらいいか分からない」人向けの相談窓口の開設も予定する。開催時間は10時~17時。

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