表参道駅近くの「青山アンデルセン」(港区南青山5)が7月31日、閉店する。アンデルセン(広島市)が5月8日、発表した。
1967(昭和42)年に広島で創業したアンデルセンが、関東初の店舗として1970(昭和45)年、現店舗より渋谷駅寄りの青山通り沿いにオープンした「青山アンデルセン」。「東京・青山通りにコペンハーゲンの街角を持ってきました」をキャッチフレーズに、デニッシュペストリーを中心に販売。
1985(昭和60)年に現在の場所に移転し、地下1階~地上3階の4フロアにわたり、サンドイッチカフェ(地下1階)・ベーカリー(地上1階)・レストラン(地上2階・3階)を展開する複合店として営業。2004年には、ペストリー生地を作る専用の製造室「ペストリールーム」を新設するなどリニューアルした。
今回の閉店は東京メトロが進めている表参道駅のバリアフリー設備の整備など改修計画に協力するもので、アンデルセンは「何十年先も地域の方にご愛顧いただくため」公共性に賛同。両社は同店の土地賃貸借契約と建物譲渡契約を締結し、東京メトロは同店営業終了後「準備ができ次第」ビルを解体。地下改札口から地上をつなぐエレベーターやエスカレーターを整備する。同所に建物を新築するかどうかは現在検討中だという。
アンデルセンは、駅改修工事終了後に再び同エリアに店舗の出店を計画しているという。
営業時間は、サンドイッチカフェ=8時~21時、ベーカリー=7時30分~21時、レストラン=8時~21時(土曜・日曜・祝日は8時30分~)。