渋谷区をホームタウンとする「アルバルク東京(A東京)」と「サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)」が出場する「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2016-17」が5月13日、開幕する。
会見に出席したSR渋谷のアイラ・ブラウン選手とA東京の田中大貴選手
昨年9月に開幕し、今月7日にレギュラーシーズン全60試合を消化した男子プロバスケ「Bリーグ」。チャンピオンシップ(CS)はその初代王者を決める戦いとなる。開幕に先駆けて今月8日に、出場チームの代表選手らが参加する記者会見が開かれた。
東地区2位・リーグ4位で進出を決めたA東京からは田中大貴選手が出席。初戦をホームアリーナである国立代々木第二体育館(渋谷区神南2)で戦えることを「うれしく思う。いい雰囲気の中でいい流れに乗れたら」と話し、「(優勝したら)ホームタウンである渋谷でパレードをしたい」と意欲を見せた。
今シーズンの開幕戦も戦っていることから「アルバルク東京で始まり、アルバルク東京で終われるよう、気合が入っている。いい覚悟を持って臨みたい」と気を引き締めた。迎える相手は、中地区2位の三遠ネオフェニックス。レギュラーシーズンでは地区が異なったため2試合のみの対戦だったが、2戦2勝と勝ち越している。
SR渋谷は、リーグトップの勝率でCS進出を決めた川崎ブレイブサンダースが初戦の相手となる。両チームは同地区に属していることもありレギュラーシーズン8試合と天皇杯(オールジャパン)に続く対戦となり、互いに「よく知った相手」となる。
SR渋谷アイラ・ブラウン選手は、直近4試合は2勝2敗ということもあり、「ここ4試合はよい戦いができているので、下剋上する準備はできている」と自信をうかがわせた。「出だしから積極的にプレーをすることと、自分たちがどれだけ自信を持ってプレーをするかが重要。勝っていても負けていても、最後の1分まで気を抜かずに、1分ずつしっかり自分たちのやるべきことをやり続けることが大事」と言い、川崎の得点源となっているニック・ファジーカス選手と辻直人選手を「止めることが鍵になる」と話した。
CSにはほかに、田臥勇太選手が所属するリンク栃木ブレックス、富樫勇樹選手が所属する千葉ジェッツ、レギュラーシーズン最終節を制し逆転でCS出場を決めた琉球ゴールデンキングス、リーグ一番乗りで地区優勝を決めたシーホース三河が出場する。優勝チームには賞金5,000万円や米宝飾ブランド「ティファニー」がデザイン・製作したトロフィー(高さ約73センチ、直径約36センチ)などが贈られる。
会見では併せて、今月30日に六本木のクラブ&レストラン「ビルボードライブ東京」(港区)で、今シーズンの年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW」の開催も発表。チャンピオンシップ優勝チームをはじめ、各スタッツのランキングによって表彰対象者を決めた「B1リーダーズ」などを表彰。その中で、SR渋谷の広瀬健太選手(1試合平均2.0%)が「スチール(=相手の攻撃中にボールを奪う)王」に選ばれているほか、ベンドラメ礼生選手と特定指定選手として入団していた筑波大学3年の杉浦佑成選手が「新人王」候補に挙がっている。
そのほか、ファンの投票で対象選手を選ぶ「イケメン選手賞」「クール&セクシー選手賞」「ユーモア選手賞」の発表・表彰も予定。同賞は、今月10日の1日のみ、ツイッター・フェイスブック・インスタグラムで投票を受け付ける。投票参加者の中から18組36人を、表彰式に招待するという。