国立代々木第二体育館(渋谷区神南2)で5月3日、男子プロバスケ「Bリーグ」のアルバルク東京(A東京)とリンク栃木ブレックス(栃木)が対戦した。
昨年9月に開幕したBリーグ。レギュラーシーズン60試合中57試合を消化し、42勝15敗東地区2位のA東京は、同地区1位の栃木との一戦。チケットは完売し3246人が来場。栃木が勝利すると地区優勝が決まることもあり、栃木ファンの姿も多く見られた。
試合開始後13秒でディアンテ・ギャレット選手の得点で先制するも14対21とリードを許したA東京。点の取り合いとなった第2クオーター(Q)は、ギャレット選手が果敢に攻め込み、3ポイント(P)シュート2本、ドライブ(ドリブルでディフェンスを抜くプレー)からのシュートなどで得点を重ねる。ザック・バランスキー選手も3P1本を含むシュート3本を確実に決めるも点差は縮まらず。
第3Qはシュートがゴールに嫌われ得点が伸び悩み、12点ビハインドで最終Qに突入。竹内譲次選手とジェフ・エアーズ選手が高さを生かして、オフェンスリバウンドからペイントエリアで得点を重ね栃木を追い詰めると、残り約2分でギャレット選手のスチール(相手の攻撃中にボールを奪う)からのレイアップで逆転に成功。しかし、すぐに栃木のライアン・ロシター選手にシュートを決められ再びリードを許す。残り16秒でギャレット選手が3Pを決め、1点差まで詰め寄るも76対79で敗れた。
竹内選手は「(自分たちの)ホームで栃木に東地区優勝セレモニーはさせたくないという思いでプレーしたが、栃木は全選手が自信を持ってプレーしていた。58 試合を戦っている中で結果を出すチーム力があると感じた」と振り返り、今月6日・7日のレギュラーシーズン最終戦に向け、「ホームコート(=同体育館)でチャンピオンシップ初戦を迎えられるよう、(地区)2位通過を目指して秋田(ノーザンハピネッツ)に勝ちにいきたい」と意気込んだ。
同体育館は7月から改修工事に入るため、来季は同所をホームアリーナとして使えない。「(バスケの)聖地と言われているし、高校の選抜優勝を決める試合や大学の時も何回も世話になった。1年間使えないのは寂しいが、東京を代表する体育館で今シーズン戦えたことはすごく光栄」とも。
この結果、栃木の同地区優勝が決まった。トーマス・ウィスマンHCは「ハードな東地区で優勝できたことはとてもうれしい」と喜びを表現。足首の違和感から試合を欠場していたキャプテンの田臥勇太選手は「リーグ優勝をしたいという気持ちがより一層強くなった」とCSを見据え、A東京を「最後まで力があることを証明した。ディフェンス・オフェンスどちらも力があることをあらためて感じた」と称えた。