東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)や渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)で4月22日、ドキュメンタリー映画「パリが愛した写真家/ロベール・ドアノー<永遠の3秒>」が上映される。
仏写真家ロベール・ドアノー(1912-1994)のドキュメンタリーとなる同作。
ドアノーはパリの私立学校エコール・エスティエンヌでグラフィック・アートを学び、写真家の助手を務めた後、自動車会社ルノーのカメラマンなどをへて1939年に独立。「ヴォーグ」などでファッション写真を手掛けたほか、パブロ・ピカソ、アルベルト・ジャコメッティ、イヴ・サン=ローラン、クリスチャン・ディオールなどのポートレートも撮影。1950年に米雑誌「ライフ」の依頼で撮影し、1980年代にポスターとして発売された「パリ市庁舎前のキス」で広く知られる。
同作では、撮影風景やインタビューなど当時資料映像や、仏女優サビーヌ・アゼマさんら親交のあった著名人のインタビューを通してドアノーの写真家人生と「撮影の秘密」に迫る。作中に登場する写真は35万点あるというネガフィルムの中からセレクトしたという。
メガホンを取ったのはドアノーの孫娘で、ジャーナリストや展覧会のキュレーターとして活動しているクレモンティーヌ・ドルディルさん。同作品が初監督作品となる。
初日の22日は、公開に合わせてドルディルさんが来日し、両館でトークショーを開く。ドルディルさんに加えて、ユーロスペースでは作家の堀江敏幸さん、東京都写真美術館では写真家のバービー・山口さんと平間至さんをそれぞれゲストに招く。