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原宿などで短編映画祭「ショートショート フィルムフェス&アジア」開催へ 渋谷区企画も

会見に参加した(左から)別所哲也さとLiLiCoさん

会見に参加した(左から)別所哲也さとLiLiCoさん

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 原宿・表参道などで6月に開催される日本発アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(以下SSFF & ASIA)2017」の記者会見が4月18日、開かれた。

「Shibuya Diversity Award」ではLGBTなどを題材にした作品を紹介

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 俳優の別所哲也さんが創設者となり1999年に原宿で始まった「ショートショート フィルムフェスティバル」。2004年には米国アカデミー賞から公式認定を受け、アジア作品を集めた「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」を兄弟映画祭として初開催。以降、SSFF & ASIAとして両祭を同時開催している。

 今年は、来年の映画祭20周年を前に映画の歴史を俯瞰(ふかん)する意味と時代と共に変化しているテクノロジーや作家のテクニックを表現する「cinemaTIC cinemaTEC!」をテーマに掲げ、映画の「普遍性と進化の先にある映画・映像の未来に光を当てる」という。

 期間中は、次年度の米アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象作品となる「オフィシャルコンペティション」3部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン)をはじめ、「CGアニメーション部門」「ミュージックShort部門」など6部門と15の特別プログラムで、140以上の国と地域から集まった約9000本の中から選ばれた250作品ほどを上映する。

 今年初創設となるのは、渋谷区とタイアップする「Shibuya Diversity Award」。「ちがいを ちからに 変える街」をテーマに昨年策定した区の基本構想普及啓発活動の一環で、LGBTや難民問題などダイバーシティー(多様性)とインクルージョン(包括・包含)をイメージした短編映画をセレクトする。

 渋谷区観光協会の名誉理事を務めている別所さんは、渋谷について「道から学ぶというか、ストリート・スマートな人が集まる街で、カルチャーや生きざまを生み出していくエネルギーがある」と話し、「僕たちとしても、多様な人間の在り方・生き方を応援しているのでダイバーシティーワールドを感じてほしい」と呼び掛ける。フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんも「(来日して)駅前のスクランブル交差点を見た時に、初めて日本を見た感じがした。でも、裏手に行くと昔ながらの雰囲気もあり、いろいろな顔を持っている」と自身の体験を交えて話し、「もっとお金があれば、ショートフィルム専門の劇場を作りたい」とも。

 オープニングとしてプレミア上映する「シネマファイターズ」はEXILE・HIROさんとのコラボ企画。作詞家・小竹正人さんが手掛けたLDH JAPAN(目黒区)所属アーティストの楽曲をテーマにしたショートフィルム6本を製作した。

 昨年の同祭でグランプリを獲得した作品で、今年の米アカデミー賞で短編映画実写部門を受賞した「合唱(sing)」(アカデミー賞部門)を再上映するほか、映画「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンさんが出演する「Anna」(ミュージックショート&ビデオ部門)、カトリーヌ・ドヌーブさんら仏女優4人が出演する「4XD」(フランス映画祭2017~短編作品集)などもラインアップ。東京の魅力を国内外に発信することを目的に製作した、「HOME AWAY FROM HOME」(Cinematec Tokyo部門)には、仏女優イレーヌ・ジャコブさんや、俳優・歌手・モデルとして活動するタイのジェームス・ジラユさんらが出演している。

 開催期間は、表参道ヒルズ・スペースオー(渋谷区神宮前4)=6月2日~4日、ラフォーレミュージアム原宿(神宮前1)=6月7日~11日、恵比寿act*square(恵比寿4)=6月7日ほか。映画祭の鑑賞料は一部イベントを除き無料。

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