Bunkamuraシアタコクーン(渋谷区道玄坂2)で6月に自主公演「ABKAI(エビカイ)2017『石川五右衛門 外伝』」を行う歌舞伎役者・市川海老蔵さんが4月10日、製作発表会見を開いた。
近年、「伝統の継承」「新時代の歌舞伎の創造」に取り組んでいる市川さんが、歌舞伎を「縁遠く感じている」若い世代や、「舞台を見る機会が少ない人」などに向けて企画している同公演。2013年夏に初演し、過去3回で5万人ほどを動員しているという。
今回は、昨年11月に博多座(福岡県福岡市)で上演した「石川五右衛門」をリニューアルし、新たなストーリーで上演する。市川さんをはじめとする歌舞伎役者に加え、ジャニーズ事務所所属の中山優馬さんが歌舞伎に初挑戦する。ストーリーはまだ確定ではないが、現状は「海外の設定になっている」と話す市川さん。中山さんの役は「忍者のような要素もあるかも(しれない)」とも。
渋谷は自宅が近く青山学院高等部に通っていたことなどから「大好きなので(公演できるのは)うれしい」と言い、「公演とか関係なく、渋谷をお練りしてみたい」との野望も明かした。
公演に向け「自主公演ならではの雰囲気で楽しくなるのでは」と期待を込め、「スターが多いので、僕の出番がなるべく少なくて済むんじゃないかという淡い期待を…。最初と最後だけで終わらないかなと、そこをひそかに狙っている」と冗談めかして話した。
公演は6月9日~25日(27回公演)。鑑賞料は、1等席=1万2,000円、2等席=8,500円、3等席6,000円。今月15日発売。