渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)で4月8日、サンダンス映画祭短編部門グランプリを受賞した「そうして私たちはプールに金魚を、」が1週間限定でレイトショー公開される。
2012年夏に埼玉・狭山市で、女子中学生4人が学校のプールに400匹を放ち書類送検された実際の事件を基に、少女たちの心情や犯行に及ぶ前後の生活、交友関係を描いている。メガホンを取ったのは、1984(昭和59)年生まれの長久允(まこと)監督。電通でCMプランナーとして働く傍ら、映画やミュージックビデオなどを監督している。
同作は次世代の映画監督を発掘するスカラシッププロジェクト「MOON CINEMA PROJECT」による製作費の助成を受け、アカデミー賞受賞アニメ「つみきのいえ」などを手掛けている映像制作プロダクション「ロボット」(恵比寿南3)が製作。米「サンダンス映画祭」で日本映画として初めて短編部門グランプリに輝いたほか、フィンランド「タンペレ映画祭」でフィクション部門最優秀賞も受賞した。
初日の8日には長久監督らが舞台あいさつを行うほか、期間中は連日ゲストを招いたトークショーを予定する。鑑賞料は800円。今月14日まで。会場限定でパンフレットや金魚のピアスなどのグッズも販売する。