東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で4月1日から、前衛芸術家・草間彌生さんのドキュメンタリー映画「≒草間彌生~わたし大好き~」が期間限定上映される。
2008年に公開された同作は、人気のアーティストを追ったドキュメンタリー映画「≒(ニア・イコール)」シリーズの第5弾として製作された作品。国立新美術館で開催中の展覧会「わが永遠の魂」に合わせて再上映する。
草間さんの日常生活や創作活動を約1年半かけて撮影した同作。白いキャンパスからF100号のモノクロ作品シリーズ50作が完成するまでの制作過程を定点カメラで捉えた映像などを収めている。
メガホンを取った松本貴子監督は1983(昭和58)年、「ぴあフィルムフェスティバル」入選をきっかけに映像制作を手掛けるようになり、草間さんとは1995年に出会って以降、「NHKスペシャル 水玉の女王 草間彌生の全力疾走」などテレビ番組5本の制作を手掛けている。上映期間中、1日・8日・9日には松本監督の舞台あいさつを予定する。
「草間さんに出会って22年。最近の草間人気には、『すごい!すごい!』としか言いようがない」と松本監督。「この映画は、初めて草間さんに長期密着して撮影した。草間さんとの距離が縮まる中で実感したのは、最強の草間作品は『草間さん自身』だということ。 日本が誇る希有なアーティストの最強作品を、映画という形に納められたのが、何よりもの幸せ」とコメントを寄せている。
鑑賞料は一般=1,500円ほか。4月21日まで。