国立代々木体育館第二体育館(渋谷区神南2)で3月25日、男子プロバスケ「Bリーグ」のアルバルク東京(A東京)と秋田ノーザンハピネッツ(秋田)の試合が行われた。
前週の「渋谷ダービー」で交流戦を消化し、レギュラーシーズンも終盤戦を迎えているBリーグ。今節は、昨年11月に対戦し1勝1敗に終わった秋田を迎えた。会場には2320人が来場した。
ティップオフ直後、竹内譲次選手のスチール(相手の攻撃中にボールを奪う)から先制したA東京は6連続得点で流れを引き寄せる。第2クオーター(Q)も、田中大貴選手やザック・バランスキー選手を中心に得点を重ね、38対19とダブルスコアで前半を折り返す。
秋田の反撃を受けた第3Qだったが、田中選手のスチールやジェフ・エアーズ選手のブロックショット(シュートブロック)などの好プレーも見られ、ディアンテ・ギャレット選手のパスから正中岳城(しょうなか・たけき)選手がブザービーターとなる3ポイント(P)シュートを決めるいい流れで最終Qに突入。序盤は点の取り合いとなるも、中盤でギャレット選手、バランスキー選手の3P、スチールからのトレイン・プレイステッド選手のダンクシュートなどで引き離し、78対60で勝利を収めた。
これによりA東京は36勝10敗(勝率.783)となり、年間優勝を決めるチャンピオンシップへの進出が決まった。
A東京・伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)は「課題がいっぱい出た。プレーオフに向けてしっかりしないといけないところがはっきりした。オフェンスは息が合ってきて、パスも回るようになってきた。ディフェンス面では、3Pを守ることが大事。今日の9本中3本は我々のディフェンスのミスから決められているので、フィードバックしたい」と話した。
「目の前の敵に集中しているので、マジックは気にしていなかった」というバランスキー選手は、「オフェンスもディフェンスも入りは良かった。後半、秋田に流れを持っていかれる場面もあったが、落ち着いて1本決めて、ディフェンス引き締めて、最終的には良いかたちで終われた」と振り返る。
チーム最多となる16得点を決めたバランスキー選手。「前半はシュートが入らなくて、ハーフタイムで自分の中で落ち着いて後半しっかり決めきることができたので、明日には良いかたちでつながったのでは」と言い、「お互い外国人選手2人変わって、全く別のチームになっている。シーズン初めて試合する感じだった。前回1勝1敗だったので今回は2勝したい」と意気込んだ。春休み期間ということもあり、小学生もなど学生の姿も多く見られた。「真剣勝負だし死に物狂いでやるが、バスケが好きでやるので、楽しんでやることを一番に伝えたい」とも。
両チームは明日26日も同所で対戦する。