トーキョーワンダーサイト渋谷(渋谷区神南1、TEL 03-3463-0603)で現在、若手アーティストを対象とした公募展「ワンダーシード2017」が開催されている。
東京都のアート支援プログラム「TWS」の公募企画として2003年に始まった「0号展」が前身で、今回が15回目となる同展。作品購入が若手アーティストの支援を意味する「BUY=SUPPORT」をコンセプトに入選作品を販売している。
募集対象は35歳以下の若手アーティストで、10号(長辺53センチ)・厚さ15センチ以下の小作品。今年は、同館今村有策館長、現代アートギャラリー「小山登美夫ギャラリー」(江東区)の小山登美夫さん、美術家・桑久保徹さんらが審査員を務め、67点の入選作品を選定した。
国内外の若手美術家・グループの育成を図るため東京都が2005年に開館した同施設は、ダイバーシティー、多様性のある社会の実現推進を図り、「アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)=生の芸術」の施設に変更することを小池百合子都知事が発表している。ワンダーシードの継続・廃止については発表されていない。
同施設は今年9月末に休館し、11月ごろにアール・ブリュトの拠点として暫定的にオープン。その後、本格的に施設改修を行い、2019年度にグランドオープンできるように準備を進めていくという。
今村館長は「作品を買って・飾ってもらえる機会を作りたいという思いで始まった『ワンダーシード』は、それなりの成果を上げることができたのでは。ワンダーサイト渋谷は幕を閉じるが、活動は続けていってほしい」と期待を込める。
開館時間は11時~19時(入場は閉館30分前まで)。入場無料。3月26日まで。