表参道に3月1日夕方、モノトーンの衣装に身を包んだ女性たちが登場した。
今月6日に発売するクッキー「オレオ クリスピー」のPR企画の一環。1912年に米国で誕生した「オレオ」は、1987(昭和62)年にヤマザキナビスコ(現・ヤマザキビスケット)が国内販売を開始したベストセラー商品。昨年8月末で、米モンデリーズ・インターナショナル・インクとのライセンス契約を終了し話題を集めた。
同社に替わり、同年9月から同商品の製造・販売を手掛けている、日本法人のモンデリーズ・ジャパン(品川区)では、成長戦略として同商品を含む主力3ブランド8商品の定着を図ろうと、従来のパッケージをリニューアルし、工場も国内から中国に変えて再スタートを切った。
今回、さらなる成長を見据え、「海外で人気の」商品の国内展開を始める。「オレオ クリスピー」は、2014年にアジアで開発・発売され、北米やヨーロッパなどでも展開している商品。既存のオレオより約4割の厚さという約3ミリのクッキーに、「甘さを控えめ」にしたというクリームを挟んでいる。ターゲットとする20~30代の女性への訴求を図る。併せて、2004年に米国で誕生した、バタークッキーにバニラクリームを挟む「オレオ ゴールデンバニラクリーム」も同日発売する。
モンテリーズ・ジャパンの辺丙三(ほとり・へいぞう)社長は「日本の消費者に受け入れられる商品を導入していきたい」と話す。
表参道に登場した女性たちは、これまでの「オレオ=子どもの菓子」というイメージから、「モードで大人」な世界観を訴求する「オレオ クリスピー」を表現。肌を白塗りにし、モノト―ンの衣装、黒髪、白黒のサングラスといういでたちで統一。表参道ヒルズ~東急プラザ表参道原宿(渋谷区神宮前4)を練り歩き、同施設前で商品をサンプリング。周辺には、「何あれ」と驚いた様子を見せる人や、写真撮影をする人などで人だかりができた。