国立代々木体育館第二体育館(渋谷区神南2)で2月4日、男子プロバスケ「Bリーグ」のアルバルク東京(A東京)対名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)の試合が行われた。
同体育館をホームアリーナとするA東京は、約1カ月ぶりに同所での試合となった。交流戦として、B1西地区2位に付ける名古屋Dと初対戦。会場には2449人が来場した。
第1クオーター(Q)は先制となる3ポイント(P)シュートをはじめ、計3本の3Pを決めた正中岳城(しょうなか・たけき)選手がチームにいい流れをつくり、ザック・バランスキー選手も3P2本決めるなど好調なスタートを切る。第2Q序盤で名古屋Dに連続3Pで逆転を許すと一進一退の攻防となる。菊地祥平選手を中心に得点を重ねたが、44対45とリードを許して前半を折り返す。
第3Q前半は拮抗(きっこう)するも、「アグレッシブにプレーすることを心掛けた」というディアンテ・ギャレット選手の連続得点を機に10点差のリードを奪う。72対65と逆転し迎えた最終Qもギャレット選手を中心に得点を重ねるA東京。オフェンスリバウンドからのアンドリュー・ネイミック選手のダンクや、この日4本目となる正中選手の3Pなどでリードを保つも、名古屋Dも連続得点で食らいつく。残り35秒で3点差まで詰め寄られるも、残り11秒でファウルを受けた竹内譲次選手がフリースロー1本を決めて点差を4に広げ、90対86でタイムアップとなった。
トロイ・ギレンウォーター選手との契約解除を発表後初の試合となったこの日。伊藤琢磨ヘッドコーチ(HC)は「開幕から一緒に戦ってきた選手が抜けるのは、戦術以上に選手たちが気持ち的にくるものがあったのでは。逆境に対してどう立ち向かっていくかを話した」と言い、集まったファンたちには「チームは今厳しい状況。今だからこそ皆さんの声援が必要」と呼び掛けた。
プロフィルの性格欄に名字にかけた「ざっくばらん」と書いたことがネットで話題となったバランスキー選手は、ツイッターのフォロワーも2000人ほど増えたという。この日は、客席から「ざっくばらん~」という声援も聞こえた。「最初はなぜ名前で盛り上がるのか不思議だったが、名前を覚えてもらえるのはうれしいし、Bリーグやチームを知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。
同じポジションだったギレンウォーター選手の退団については、「開幕時のメンバーで優勝を目指したかった」としながらも「試合に出られるのはチャンス。役割を徹底したい」と意欲を見せる。ギャレット選手は「(退団は)残念だが一人一人がステップアップできた。結束力を高めて前進したい」とも。
両チームは明日5日にも同所で対戦する。