原宿にフクロウの体験型テーマパーク「フクロウのお庭」 鷹匠フライト体験も

「(猛禽類の)魅力を伝えたい」と話す深澤大輝店長

「(猛禽類の)魅力を伝えたい」と話す深澤大輝店長

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 原宿駅近くに昨年12月23日、フクロウの体験型テーマパーク「フクロウのお庭~Owl’s Garden~」(渋谷区神宮前4、TEL 03-6721-0554)がオープンした。経営は飲食店などを手掛けるGINNAN(千葉県松戸市)。

フクロウやタカを自分の腕に呼ぶ鷹匠技術も体験できる(動画ニュース)

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 東京動物専門学校在学中に調教した猛禽(もうきん)類に魅了され、卒業後にはタカを購入・飼育しているという深澤大輝さん(23)が店長を務める同店。同社が新規事業を社内から募った際に、同店をプレゼンし出店が決まった。すでにフクロウカフェが4店舗出店している「激戦区」だが、来街者が多いこともあり同エリアに絞って出店場所を探したという。コアターゲットは学生を含む20~30代の女性や外国人旅行客。

 店舗面積は26坪。「イングリッシュガーデン」をコンセプトにした店内は、白を基調にした空間にグリーンを飾り、床にはレンガ調の石畳も配置。ガラス張りのファサード近くには流木を組み合わせたシンボルツリーを設置した。店内さまざまな場所にホコ(フクロウたちが止まる場所)を用意して飼育。店内は22~25度に調整しているが、寒帯地に生息するカラフトフクロウ(トール)には霧吹きで水をかけるなど、種類によって配慮しているという。

 現在、13種類17羽の猛禽類を飼育。ほとんどが昨春誕生したばかりの幼鳥で、同店オープン前は深澤さんが自宅で飼育・調教していた。フクロウ・ミミズクは、丸みのあるフォルムが特徴的なモリフクロウの「ガイア」、「マイペースでよく寝ている」という大きな丸い目が特徴的なオオフクロウの「エイル」、ベンガルワシミミズク「シヴァ」、「希少種」というキンメフクロウの「アルル」など13羽。

 そのほか、ハヤブサの一種でアメリカチョウゲンボウの「ホルス」、尾羽の先端が白いハリスホーク(モモアカノスリ)の「ディアナ」、尾羽が赤茶色のレッドテールホークの「オーディン」などのタカもいる。名前はさまざまな神話から命名した。好きな個体と触れ合ったり撮影したり、腕乗せを体験できるが、撮影時のフラッシュ禁止など注意を呼び掛ける。

 オプションでタカやフクロウを自分の腕に呼ぶ鷹匠(たかじょう)技術の疑似体験(2回500円)を用意しているのが同店の特徴。店内に用意した約6メートルのコースを飛んでくる。10時と19時には餌やりもできる。

 鷹匠団体にも所属している深澤さん。「フクロウはかわいいフォルム、タカは精悍(せいかん)な格好良さがあるが、最も魅力的なのは飛ぶ姿。それを見せたいと思った」ことから鷹匠体験も用意したという。「フクロウたちの姿に癒やされ、フライト体験で感動してもらいたい。フクロウを飼っている方も増えているが、中継地点となってもっと魅力を伝えていけたら」と意欲を見せる。「フクロウやタカは縁起物でもあるので、酉(とり)年に鳥パワーを受け取っていただければ」とも。

 営業時間は10時~20時。ワンドリンク付きの利用料は60分=1,500円(学生は1,000円、小学生は800円)、40分=1,000円。延長は15分300円。

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