女優で歌手の酒井法子さんのデビュー30周年を記念し、東京アーツギャラリー(渋谷区東2)で12月3日、写真展「NORIKO SAKAI 30 th ANNIVERSARY CONCERT」が始まった。
酒井さんは1987(昭和62) 年、「男のコになりたい」で歌手デビュー。「のりピー」の愛称、「いただきマンモス」「うれピー」などの「のりピー語」を流行させ一躍トップアイドルへ。90年代以降はフジテレビのドラマ「ひとつ屋根の下」、日本テレビのドラマ「星の金貨」で主演も務めた。今年9月、「The Best Exhibition 酒井法子30thアニバーサリーベストアルバム」を発表し、都内で久々にコンサートを開いてファンに健在ぶりをアピールした。
同展では、9月に開かれたコンサートの模様を撮り下ろした写真30点を展示。リハーサル風景からライブのフィナーレまで、モノクロームとカラーを織り交ぜて構成し、作品を通じてライブ会場の雰囲気や熱気を追体験できる内容となっている。撮影したのは写真家・大和田良さん。2005年、スイスのエリゼ美術館「reGeneration: 50 Photographers of Tomorrow」展に選出。2011年日本写真協会新人賞も受賞している気鋭の若手写真家の一人。
今回の作品づくりについて、大和田さんは「広告や雑誌のグラビアとは異なる、アーティストとしての酒井法子さんをイメージして撮影した。ポートレートやドキュメンタリーとしてのニュアンスに近い作品に仕上がっている」。さらに「お客さんの気持ちが投影しやすい情緒的なモノクロームと、記録性が強く、酒井さんそのものがより見えるカラーを混在させることで、ファンにとっても本人にとっても待ちわびた時間、30周年という特別な一日を、皆さんの心の中により強く思い描いていただけるのでは」と作品に対する思いを語った。
展示作品は全て、額装で販売も行う(枚数限定)。そのほか、A1ポスター(3,000円)、ポストカードセット(1,600円)、熊本地震義援金チャリティーポストカード(200円)なども販売。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。今月12月11日まで。同展終了後、2017 年 1月に台北、2月に上海への巡回を予定する。