明治神宮外苑・イチョウ並木は11月18日現在、5割ほど色付いている。
同所のイチョウは、1908(明治41)年に宮内省南豊島御料地内(現在の明治神宮内)の苗床にまいた種子が成長したもの。1923(大正12)年、樹高6メートルほどに成長した1600本の苗木の中から選び樹形を整えた146本を、青山通りから下り勾配に従い樹高順に植えるなど遠近法を活用し造られた。
青山通りから円周道路までの約300メートルに及ぶ並木道には現在、イチョウの木146本が9メートル間隔で植えられており、一番背の高い木で28メートルに達する。
管理する明治神宮外苑の担当者によると、11月上旬から色付き始めたといい、日当たり具合によっては黄葉している木もあるが、全体的にはまだ緑色の葉も残っている。例年より「若干早い」11月末~12月上旬に見頃を迎える見込み。外苑前駅では色付き具合をボードで案内している。
同所にはすでに多くの来街者が黄葉を鑑賞に訪れており、外国人旅行客や一眼レフカメラなどで写真に収める人、写生する学生などでにぎわいを見せている。
18日から開催予定だった「いちょう祭り」は中止となっている。