ハロウィーン「本番」の10月31日を目前に控え週末に向けて各所でさまざまな関連イベントや企画が始まった渋谷エリアでは10月28日、早くも仮装を楽しむ若者たちの姿が見られた。
昼間から雨模様に見舞われたこの日。20時過ぎの渋谷駅周辺は、例年に比べて仮装している人の姿はまばらだった。渋谷区などが同日から「みやしたこうえん」内にフィッティング・メークスポットを設置し、ジャャック・オ・ランタンなどで飾り付けて来街者を出迎えているが、初日は数人の利用があったのみという。雨が上がり終電の時間が迫った24時前後ごろには、仮装姿で街に繰り出すグループも目に付くようになった。
猫耳やしっぽを付けた「みこ」姿に扮(ふん)した20代の女性4人組は、高校時代の同窓生で茨城から来街。「人ごみに埋もれたくない」ことからあえてハロウィーン当日を避けたといい、「あいにくの雨に見舞われたが、目立てるから逆に良かった」と笑顔を見せていた。
毎年ハロウィーンに合わせ仮装しているという、めいさんと加藤千鶴さんは、半袖のキョンシー姿で渋谷入り。3年ほど前にも同エリアでハロウィーンを過ごしたことがあるといい、スケジュールの都合でこの日に街を訪れたという。
雨の渋谷ではこのほか、ディズニー・プリンセスのジャスミンや、ゲーム「マリオシリーズ」のマリオやルイージ、映画「シザーハンズ」のエドワード・シザーハンズ、「チャイナゾンビ」、「キャットポリス」、「プリズナー(囚人)」などに扮した人たちの姿も見られた。
この日、年々盛り上がりを見せる「秋の風物詩」をカメラに収めようと、渋谷駅前スクランブル交差点付近では報道陣の姿も多くあったほか、ハチ公広場やSHIBUYA109前などを中心とした街中のいたる所には、少人数の警察官が待機していた。