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ラフォーレ原宿で米「KISS」初の博覧会 結成時の契約書や楽器展示、メーク体験も

開催に合わせて来日したジーン・シモンズさん

開催に合わせて来日したジーン・シモンズさん

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 ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1)6階・ラフォーレミュージアムで10月13日、米ハードロックバンド「KISS(キッス)」のエキシビション「KISS EXPO TOKYO 2016~地獄の博覧会~」が始まる。主催はフジテレビジョン、ソニー・ミュージックコミュニケーションズ。

ライブで「破壊」したギターや衣装などを展示する場内

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 アイコンとなっているメークや派手な衣装が特徴的な同バンド。1973年に米NYでジーン・シモンズさん(ベース)、ポール・スタンレーさん(ギター)を中心に結成し、1974年にアルバム「Kiss(キッス・ファースト地獄からの使者)」でレコード・デビュー。翌年のライブ・アルバム「Alive!(地獄の狂獣 キッス・ライブ)」が全米チャート9位のヒットを記録し、人気に火が付く。1970年代後半~80年代にメンバーの脱退・加入を繰り返し、2000年には解散宣言をしながらも活動を続け、2009年のアルバム「ソニック・ブーム」は全米初登場2位を記録。2014年デビュー40周年の年に「ロックの殿堂」入りを果たした。

 「世界初」となる同イベントは、メンバー全面協力の公式プロジェクトとして開催。シモンズさんやスタンレーさんが所蔵するアイテムなど約100点を通じて、42年間にわたるバンドの活動歴史をたどる。

 スタンレーさんがライブで「破壊」してきた歴代のギターをはじめ、シモンズさんのおの型のベース、2001年「フェアウェル・ツアー」時にエリック・シンガーさんが使ったドラムセット、2006年に行ったジャパンツアーの名古屋公演で初お披露目したトミー・セイヤーさんのギターなど、メンバーが使った楽器、「Firehouse」などの演奏時シモンズさんが「火吹き」パフォーマンスを行う時の剣、2002年のソルトレークシティー・オリンピック閉会式、2004年「ロック・ザ・ネイション・ツアー」時の衣装も間近で見られる。1977(昭和52)年の初来日時の衣装のレプリカは展示するとともに受注販売(18万円)する。

 そのほか、バンド結成時の契約書や、前身となる「ウィキッド・レスター」からバンド名をキッスに変えたばかりの時期の直筆ライブ告知ポスター、ウィキッド・レスター時代や各メンバーソロ・アルバム収録楽曲などのデモ・トラックを収めたカセットテープ、メンバー4人分のメークの商標登録証明書、バックステージ・パスなど、さまざまな関連アイテムが並ぶ。場内には、メンバーが使った楽器を持って撮影ができるミニ・ステージ、シモンズさんの「自宅ミュージアム」や初公開となるスタンレーさんの自宅アトリエのVR(バーチャルリアリティー)体験、メンバーのメーク体験(1日先着20人、所要時間約1時間30分)も用意する。

 初日に合わせてシモンズさんが来日。同展の一番の見どころは「俺かな」と答えつつ、「ほとんどが私物で、43年という音楽の旅路は気が付くとあっという間で昨日のことに感じるが、その全てが詰まっている」と感慨深げ。

 2枚目のアルバムで「Hotter Than Hell(地獄のさけび)」のジャケットに日本語を表記したことは「日本の文化へのオマージュだった」と振り返り、「日本は古い文化を持っているが国としては若い。日本に来ると目からうろこが落ちる経験をする」と話した。「すべてが変わったのは鉄腕アトムを見た時。それまで、スーパーマンやバットマンは大人だったが、鉄腕アトムは少年で両親がいない。俺も少年時代に父親と離別しているので共感した」と日本への思いを語った。会場にキッス風の鉄腕アトムの着ぐるみが登場した際は「最高です」と日本語で喜びを表現した。

 同バンドは、アメリカで最もゴールドディスクを獲得したアーティストに認定されるなどしているが、「少年のころは夢しか持っていなかった」というシモンズさん。「みんな夢は持つと思うが、会場に足を踏み入れた瞬間、夢の扉が開いた場所だと思ってほしい」と言い、「子どもたちを連れてファミリーで来てほしい。子どもたちにとって良い世界になるよう、彼らが夢を感じることができると思う」と呼び掛けた。

 開催時間は11時~21時(初日は18時~)。入場料は、一般=1,600円、中学・高校生=1,000円ほか。今月31日まで。

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