渋谷・公園通りのお笑いライブハウス「シアターD」（渋谷区神南1）が今秋、閉館する。ホームページで10月5日、発表した。

　ニュースタッフエージェンシー（松濤1）が手掛ける同劇場は1995年、センター街にオープン。爆笑問題やネプチューン、スピードワゴン、ラーメンズなど数々の芸人が舞台を踏み、「若手芸人の登竜門」ともなっていた。2006年、ビルの取り壊しに伴い、現在の場所に移転した。面積は約40坪で、収容人数は100人ほど。

　今回、現在のビルでライブハウスを継続していくことが「物理的に難しくなった苦渋の決断をした」。同社は移転や他のホールでの受け入れについても検討を重ねきたが、めどが立たなかったという。

　現在移転は考えていないというが、発表後「反響が多かった」（同社スタッフ）ことから、今後、商業施設やホールなどから「劇場をやってほしい」「屋号を残したい・引き継ぎたい」という声が上がった場合は検討するという。

　同社矢野康弘社長は「お笑いライブやエンターテインメントの現場がこうして減ってしまうことは、自分の力不足もありますが非常に無念で寂しい。（中略）皆さまとの出会い、そして今までのご愛顧に感謝します」とコメントしている。

　閉館日や今後のスケジュールは追って告知する予定で、企画ライブなど特別公演を行う可能性もあるという。