渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)のミュージカル劇場「東急シアターオーブ」で10月5日、ブロードウェー・ミュージカル「キンキーブーツ」公演が始まった。
老舗靴工場がドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程を描く
2005年公開の英同名映画をミュージカル化した同作。演出・振り付けはジェリー・ミッチェルさんが手掛け、楽曲は全曲シンディ・ローパーさんの書き下ろし。2013年にトニー賞13部門にノミネートされ、作品賞や主演男優賞、オリジナル楽曲賞、振り付け賞など6部門を受賞した。今夏、三浦春馬さん、小池徹平さんが主演した日本人キャスト版は完売日が出るなど好調だった。
イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗靴工場「ブライス&サン」4代目チャーリー・ウライスが、ドラァグクイーンのローラとの出会いから困難を乗り越えていくサクセスストーリー。父親が急死したことから靴工場を継ぐことになったチャーリーは、工場が経営難に陥っていたことを知る。若手従業員の1人から「新しくニッチな市場を開発するべき」とはっぱをかけられ、ロンドンで出会ったローラにヒントを得てドラァグクイーン用のブーツ「キンキー(奇抜な)ブーツ」を作ることを決意。ローラを専属デザイナーに迎え、工場の従業員たちと衝突しながらも試作を重ね、工場の命運を懸けて伊ミラノで行われる靴の見本市にキンキーブーツを出展する――。
共に父親へのコンプレックスを持っているチャーリーとローラそれぞれの父親と息子の絆や友情、ミュージカル「アラジン」の衣装などを担当するデザイナー、グレッグ・バーンさんが手掛けるローラやドラァグクイーン仲間の「エンジェルス」たちの衣装なども見どころ。
初日となったこの日、三浦さんや小池さんら、タレントのはるな愛さん、モデルの石田ニコルさん、ヴィヴィアン佐藤さんらドラァグクイーンたちも来場した。
期間中、同施設11階のカジュアルイタリアンダイニング「シアターテーブル」では、イギリス伝統のローストビーフと赤や紫の野菜のサラダでナイトクラブのステージをイメージした「ローストビーフと赤いサラダ“エンジェル”風プレート」(1,900円)などのコラボレーションメニューを提供する。
上演時間は2時間30分(うち休憩20分)予定。鑑賞料は、S席=1万3,000円、A席=1万円、B席=8,000円。今月30日まで(11日・18日・25日は休演)。