渋谷で少林寺僧侶×ダンス・アクロバット舞台「スートラ」 今秋日本初公演へ

少林寺の現役僧侶が出演する「sutra スートラ」より©Hugo Glendinning

少林寺の現役僧侶が出演する「sutra スートラ」より©Hugo Glendinning

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 渋谷「Bunkamuraオーチャードホール」(渋谷区道玄坂2)で10月、舞台「sutra スートラ」初来日公演が行われる。主催はパルコとテレビ朝日。

公演に先駆けて来日したアリ・タベさんや嵩山少林寺僧侶ら

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 英サドラーズ・ウェルズ劇場が製作した同作は、ダンスと少林寺僧侶によるアクロバットがコラボレーションした舞台。2009年の初演以来60都市以上で上演され、日本公演は今回が初めて。

 演出・振り付け・主演は、パリ・オペラ座「ボレロ」や舞台「テヅカ TeZukA」の振り付けなどで知られるベルギーのダンサーで演出家シディ・ラルビ・シェルカウイさん。中国政府が仏教の重要拠点として認定している嵩山(すうざん)少林寺僧侶ら19人も出演する。

 「sutra」は仏教用語で「経典」の意味。僧侶の群舞やアクロバット、パーカッション・ピアノ・弦楽アンサンブルのライブ演奏、ターナー賞や大英帝国勲章などを受賞している英彫刻家アントニー・ゴームリーさんが手掛ける舞台美術などが特徴。シェルカゥイさんは少林寺に2カ月滞在し僧侶たちと創作に取り組んだといい、座ったり寝たりという僧侶の日常生活も表現しているという。

 公演に先駆け8月29日に、海外公演で主演を務めたダンサーのアリ・タベさん、少林寺僧侶のファン・ジャハオさん、グアン・ティンドンさんが来日。タベさんは「言語が異なるので最初の数日はコミュニケーションが大変だったが、体と動きという共通言語を通してお互いの意見を提案し交換し合うことができた」と振り返り、同作は「西洋とアジアの交流。文化間の橋渡しができる作品で、各国間の文化を超越する寛大な心を表現している」と話す。シェルカウイさんについては「(出演者の)人格を理解し、舞台上で表現するできる人」とも。

 僧侶のリーダーでもあるファンさんは「パフォーマンスだけでなく、文化交流や伝承も含まれている。私たちの文化を見せられるのがうれしい」と言い、グアンさんは「日本に来たいと思っていた。パフォーマンスを気にいってもらい、また見たいと思えるような舞台ができれば」と意欲を見せた。

 同作を映像で見たという同公演PRアンバサダーを務めるEXILE、三代目J Soul BrothersのパフォーマーNAOTOさんは「肉体を武器にして、その限界に挑戦している姿は力強く美しい。肉体だけでなく自分を律した生活をし、精神も修行しているのがパフォーマンスに現れている」と、同作の魅力を語った。

 公演日は10月1日・2日。鑑賞料は、S席=9,800円、U-25チケット=5,000円ほか。1日には、シャルカウイさんと同公演PRアンバサダーを務める俳優でダンサーの森山未來さんのトークイベントも予定する。

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