恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)シャトー広場で6月29日、期間限定のフラワーガーデン展示が始まる。
恵比寿ガーデンプレイス内のミニシアター「YEBISU GARDEN CINEMA」で7月2日公開の映画「フラワーショウ!」(ヴィヴィアン・デ・コルシ監督)を記念した展示企画。
実話を基にした同作は、アイルランド出身のランドスケープデザイナー、メアリー・レイノルズさんがイギリスで100年以上続くガーデニング&フラワーショー「チェルシー・フラワーショー」に参加し、華やかな花を使わずに「雑草」とサンザシの木で造った庭園がショー・ガーデン部門で金賞を獲得する姿を描いたサクセス・エンターテインメント。
シャトー広場に設置した庭園は、英国園芸研究家でガーデン・ファッションデザイナーのケイ山田さんがデザインを手掛けた。2メートル四方の花壇は、花芯を表現した1面と、花びらを表現した4面で構成する。中央の一面は円が重なったデザインで、同花壇を囲むように並ぶ4面は中央に向かうしま模様を植物で表現。同作品には、ナデシコやケイトウ、マリーゴールド、インパチェンス、ユーフォルビアなど「暑さに強い」植物を、色違いを含め61種類使う。中でも、ナスは展示終了時、収穫できるほどに育つ見込みという。
作品は、ビルに囲まれた立地に合わせて同ショーの「元気で強いイメージを表現した」という山田さん。レイノルズさんが「チェルシー・フラワーショー」で金賞を受けた同年、同部門で準金賞を獲得した経験を持ち、かつて共に戦ったレイノルズさんについて「作品も素晴らしいが人間的にも魅力ある方。自然を大切にする考え方が似ている」と話す。「映画では、苦労を乗り越えてショーにたどり着いた力強い姿が描かれている」とも。作中には、金賞を獲得した作品をレイノルズさんたちが再現した庭園も登場する。
同広場で毎週日曜開催の「YEBISUマルシェ」では7月中、花苗を表現したオリジナルの寄せ植えを販売する「花工房ユトリロ」、エディブルフラワー(食用花)やハーブなどもそろえる農園「インセクトファーム」(千葉)、蓼科高原で自家栽培したオールドローズを抽出したローズ水を配合する無香料化粧品を扱う「蓼科マリーローズ」(長野)など、花に関するショップも出店する。
展示は7月20日まで。