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表参道「ルイ・ヴィトン」のアートスペースで仏作家個展 ドキュメント映像2作品

ハロウィーン、バレンタインデー、メーデーの3日間を記録した「The Host and the Cloud」より

ハロウィーン、バレンタインデー、メーデーの3日間を記録した「The Host and the Cloud」より

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 ルイ・ヴィトン表参道店(渋谷区神宮前5)7階のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」(TEL 03-5766-1094)で6月25日、仏アーティスト、ピエール・ユイグさんの個展「Pierre Huyghe - Untilled Host」が始まった。

ドイツの公園内で撮影された「A Way in Untilled」より

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 ルイ・ヴィトンが2014年にパリの森林公園・ブローニュの森にオープンした文化・芸術施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」がキュレーションし、所蔵作品を国内各地の「エスパス ルイ・ヴィトン」で紹介するプロジェクト「Hors-les-murs (壁を越えて)」の一環。

 1962年フランス生まれのユイグさんはパリの国立装飾美術学校修了。NYメトロポリタン美術館やパリポンピドゥーセンターなど各地で個展開いているほか、ドイツ「dOCUMENTA(13)」などの国際芸術祭にも参加。2001年にはフランス代表としてベネチア・ビエンナーレに出展し、審査員特別賞を受賞した。

 同展では、同館が収蔵する14点ほどの作品の中からドキュメンタリー映像作品2点を出品。「The Host and the Cloud」(2009年-2010年、2時間1分30秒)は、国立民俗民芸博物館として使われていたパリ市内の建物内で実際の出来事を1年かけて撮影した実験的な作品。役者たちのグループのロールプレイで、観客の目の前で展開するライブ形式で行われたもので、ハロウィーン、バレンタインデー、メーデーの3日間の様子を部分的に記録している。

 「A Way in Untilled(未耕作地の情景)」(2012年、14分)は、2012年の夏に「dOCUMENTA(13)」の会場である独カールスアウエ公園内で撮影。前足1本が蛍光ピンクの犬を「主役」に、頭部を蜂の巣に覆われた女性が半身を横たえた彫刻、その周りで腐敗していく有機物などの様子を収めている。

 LVMHグループ会長兼CEOのベルナール・アルノーさんの顧問でフォンダシオン ルイ・ヴィトンの管理責任者であるジャン・ポール・クラヴリさんは「フランスのアーティストを日本で、日本のアーティストをフランスで紹介していくことが大事」と話す。ユイグさんを「とても魅力があり、私たちが敬愛しているフランスのアーティスト」と言い、「社会問題について表現している。十分な時間をかけて見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は12時~20時。入場無料。来年1月9日まで。

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