渋谷・神南エリアのカフェ「JINNAN CAFE」(渋谷区神南1)に6月7日、「『#父の日手紙』カフェ」が期間限定オープンした。主催は日本郵便(千代田区)。
昨年度同社が引き受けた郵便物などの物数が前年比0.9%減であることなど、メールやSNSの発達もあり年々郵便の利用が減っていることから、「手紙の価値」の再認識を促すことを目的にした企画の一環。書籍の編集・執筆や飲食店経営などを手掛ける手紙社(調布市)とコラボレーションしている。
インターネットリサーチを手掛ける「マクロミル」調べによると、「父の日に子どもからしてもらって最もうれしかったこと」の1位が「手紙・メッセージをもらう」だったことから、今月19日の「父の日」に父親へ手紙送ることをテーマに、20代以下若年層をターゲットに渋谷でカフェを開いた。
期間中カフェでは、眼鏡と口ひげをココアパウダーで描いたラテ(734円)を提供するほか、イラストレーター小池ふみさんがデザインしたレターセット(1,080円)も販売。一角には筆記具を用意した「執筆コーナー」も用意し、来店客は自由に使えるようにする。
オープンを前に店内で開かれたオープニング発表会には、タレントのIMALUさんと芥川賞受賞作家・羽田圭介さんが参加。「父親にしたい有名人」1位(マクロミル調べ)に選ばれたお笑い芸人・明石家さんまさんを父親に持つIMALUさんは「正直母の日より印象が薄い。大人になってから(父の日に)何かをしたことがない」という。イベントでは、昨年還暦を迎えた明石家さん宛に「せめて家族の前ではゆっくり過ごしてください」とねぎらいの言葉をつづった手紙を読み上げた。
原稿はパソコンで書いているが、新作出版時には関係者らに直筆で手紙を書いているという羽田さん。「感動手紙術」として、「自分の今と未来」を伝えることや「自分の持っている言葉で、飾らなくていい」とアドバイスし、「理想の文字数」として200文字を挙げた。「手紙でしか伝わらない良さがある。父の日をきっかけに、どんどん気軽に手紙を書いてみてほしい」と呼び掛けた。
営業時間は11時~23時。今月18日まで。