西武渋谷店（渋谷区宇田川町）A館・7階特設会場で現在、ブラジルのポップアーティスト、ロメロ・ブリットさんの展覧会が開催されている。主催はNHKプロモーション。

ディズニーシリーズの作品

　そごう・西武が展開する「Oi！Brasil2016 BACANA！カリオカ達のいいね！」の一環で、同社が同企画を実施するのは2013年以降4年目。夏に五輪ピック・パラリンピックの開催が控えているリオデジャネイロに焦点を当てた今回は、カリオカ（リオ市民）が「いいね！」の意味で使う「Bacana（バッカーナ）」をテーマに、ライフスタイルやファッション、アートを紹介している。

　1963年ブラジル・レシフェ生まれのブリットさん。「キュービズムとポップを融合させた」鮮やかでアイコニックな作品が特徴で、100カ国以上のギャラリーや美術館に作品が展示されているほか、英ハイドパークのパブリックアート制作や、2007年にはアメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」のハーフタイムショーではサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」のパフォーマンスを手掛けるなどしている。リオ五輪ではグローバルアンバサダーも務めている。

　「HAPPY」「FRIENDS」「CUTE」「HUGG HEART」などのテーマ別に、原画や立体作品約80点を展示する同展。ブリットさんの「お気に入りの一つ」だという「Novo Dia（新しい日）」、犬や猫などの動物を描いた作品、ミッキーやミニ―などのディズニーシリーズ、マリリン・モンローや英キャサリン妃などのポートレート作品、招き猫の陶器をペイントした作品などが並ぶ。

　作品のテーマは「ポジティブ」だというブリットさん。自然や家族、食べ物、地元レシフェなどがインスピレーション源で「生活から作品が生まれてくる」といい、「希望の力、ハッピーな力を感じてほしい」とコメントしている。

　「Oi！Brazil2016」期間中館内では、百貨店では同社のみの取り扱いとなるブラジル国内に約70店舗を展開しているセレクトショップ「FARM」、昨年も展開した1986年創業の「アクティブ＆グラマラス」がコンセプトのブランド「コルチ」のポップアップストアを展開。大手インナーメーカー「HOPE」の実店舗は国内初になるという。そのほか、イラストレーターのフィリッペ・ジャルジンさんやデザイナーのカリン・フェラーさんとコラボレーションしたオリジナル商品なども扱っている。

　開催時間は10時～21時（日曜は20時まで、最終日は17時まで、入場は閉場30分前まで）。入場料は一般・大学生500円ほか。6月12日まで（Oi! Brazil2016は13日まで）。