代官山のギャラリー「AL」(渋谷区恵比寿南3、TEL 03-5722-9799)で現在、「ぼくらが琳派(りんぱ)を継いでいく展」が開催されている。主催は日本画と着物の制作・販売などを手掛ける「豊和堂」(京都市上京区)。
江戸期の芸術家・本阿弥光悦と俵屋宗達が創始した「琳派」は、尾形光琳らが発展させた芸術の流派。大和絵 をベースに、背景に金銀箔(ぱく)を使い、「たらしこみ」の技法で描くのが特徴。昨年、光悦が芸術村「光悦村」を開いてから400年を迎え、「記念祭」と題して京都府内各地で企画を展開した。
同展は、「漫画やアニメを琳派的手法で描くとどうなるだろうか?」との発想から、同社の絵師が琳派の表現とアニメや漫画のキャラクターを組み合わせ描いたオマージュ作品を展示するもの。昨年、京都国際マンガミュージアムで開催された「琳派オマージュ展」で展示した作品や新たに描き下ろした作品を並べる。
作品は、富士山をバックに飛んでいる鉄腕アトム、初音ミクを描いた燕子花図屏風(びょうぶ)、磯馴松から顔をのぞかせるリラックマ、戯れているジャングル大帝のレオとユニコ、紅梅・白梅 と供に描いた巫女(みこ)装束姿の「らき☆すた」柊(ひいらぎ)かがみなど。場内では同社の絵師・平尾務さんがライブペインティングを行っている。
開催時間は12時~19時。入場無料。5月29日まで。