渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階「8/COURT」などで5月28日・29日、「良い食品博覧会」が開催される。主催は原料や味にこだわる生産者や販売店で構成する「良い食品づくりの会」。
1975(昭和50)年に食品メーカー8社が旗揚げした「良い食品を作る会」を前身に、1997年に発足した同会。現在約140社の生産者・販売店が加盟し、「安全でおいしい食品」を提供することを目的に、勉強会や工場見学会を行うほか、食品ごとに原材料や加工法などの品質基準をクリアした食品を「認定品」として販売している。消費者との交流を図る同博覧会は2004年から山梨と奈良で13回開催してきた。
渋谷で初開催となる今回は、生産者会員29社が出展し約130種類の認定品を販売する。出展するのは、創業100年以上の老舗昆布店「こんぶ土居」(大阪市中央区)、太陽と風による自然結晶製法で天然塩をつくる「土佐のあまみ屋」(高知)、オリジナルブランドのトマト「愛果(まなか)」を使った加工品などを製造するナガノトマト(長野県松本市)、火山灰で吸湿・乾燥させる「灰干し製法」でさんまの干物をつくる西出水産(和歌山市)などで、生産者自らが来場し商品をアピールする。
同階の「d47食堂」は両日、「良い食品食堂」として営業し同会の認定品を使った料理を提供。メニューは、法本胡麻豆腐店(長崎県佐世保市)の 焙煎(ばいせん)ごま豆腐、久保食品(香川)のうの花、大村屋(大阪市東住吉区)のごまで和えた青菜を添えた、セイ アグリーシステム(富山)の温泉卵をのせる加賀麩司 宮田(金沢市)の車麩の卵とじ丼(1,650円)や、中央葡萄(ぶどう)酒(山梨県甲州市)の3種のみ比べセット(1,500円)など。
同店では生産者らによるセミナーも開く。納豆や天日塩、昆布、茶、豆腐、本みりんなどの食材をテーマに、作り方や活用法などをそれぞれの生産者が語る。参加費は各回1,000円。定員は各回先着20人。現在ホームページや店頭で予約を受け付けている。
開催時間は、28日=11時~20時、29日=11時~19時(食堂は21時まで)。入場無料。