渋谷・キャットストリートのギャラリー「Galaxy銀河系」（渋谷区神宮前5）で現在、クリエーティブラボHACKist（ハックイスト）の作品展示・体験イベント「DIGITAL DIVERZ」が開催されている。

スマホ画面の向きを変えることで異なる視点から読める漫画

　2011年に発足したHACKistは、インタラクティブ・クリエーティブ事業などを手掛ける博報堂アイ・スタジオ（千代田区）のクリエーターとエンジニアの有志で構成する社内ラボ。アート・テクノロジー・コミュニケーションのアイデアを融合させることで「日常生活に新しい価値を創造する」実験的な作品を作り、ソリューションとして提供している。

　会場には新作含む17点を展示。作品は、スコップの持ち手に取り付けて雪かきを行うと、スマートフォンの専用のアプリでかいた雪の量やカロリーを算出できる雪かき専用IoTデバイス「Dig-Log」、スマートフォンの専用アプリで入力した文字を音に変換して流す、ぬいぐるみに付けるボタン型スピーカー「Pechat（ペチャット）」、縦や横にスマートフォンの向きを変えることで別の視点から見ることができる短編漫画「次世代の漫画I」、グーグルカレンダーと同期すると、書き込まれているスケジュールをアメーバのような「ジェネレーティブ・アート」にビジュアル化して再生する置時計型デバイス「PLAN-NET」、水の染みこんだスポンジから水滴が落ちる時に生じる規則性を音にして観察するデバイス「drop」など。

　期間中は、博報堂の小杉幸一さんやライゾマティクスの木村浩輔さん、未来予報研究会の曽我浩太郎さん・宮川麻衣子さんなど、広告やクリエーティブ事業で活動するゲストと、HACKistのクリエーティブ・ディレクター望月重太朗さんのトークイベントを開く。最終日には、HACKistのプロダクトと作曲家・キーボーディストなどで活動する遠藤大介さんのソロプロジェクトDE DE MOUSEらの音楽やVJとのコラボレーションライブ も予定する。

　開催時間は13時～21時（土曜・日曜は10時～19時）。入場無料。今月28日まで。