表参道の商業施設「SO-CAL LINK OMOTESANDO」（渋谷区神宮前4）に4月29日、イギリス発ファッションネイルブランド「NAILS INC（ネイルズインク）」の旗艦店「ネイルズインク表参道」（TEL 03-6447-0043）がオープンした。経営はネイル用品の卸などを手掛けるTAT（兵庫県西宮市）。

吹きかけて着色するマニキュア「ペイントカン」

　1999年に英ファッション誌「Tatler」の元編集者ティア・グリーンさんが立ち上げた同ブランド。ファッション性を意識したカラーやレザーやデニムなど素材を表現したエフェクトカラー、アートディレクターがデザインしたボトル、艶、色持ち、速乾性（最速5分）、「爪に有害とされる成分」を取り除いた商品作りなどにこだわっている。英国内に直営店約60店舗を展開しているほか、日本では昨年4月に商業施設「ルクア大阪」（大阪市北区）内に1号店を出店した。

　コアターゲットは35歳～40代前半。ファッション的な観点や「流行の最先端」であること、「ライフスタイルを提案する意味」から同エリアでの旗艦店出店を目指し、都内の百貨店などでポップアップショップを出店しながら具体的な出店場所を探していたという。店舗面積は67.16平方メートル。店内は白や木目を基調に、随所に黒を取り入れたデザイン。英国同様、販売とネイルサービスのスペースを備えた「ネイルバー」スタイルになっている。

　ネイルポリッシュ（マニキュア）は、スーパーフードのケールを配合した「ネイルケール」（23色）、ミネラルやカルシウムなどを含み透過性のある「ネイルピュア」（14色）、ハンドウオッシュで落ちる「H2GO」（6色）、スイートアーモンドオイルと抹茶パウダーを配合した「スーパーフードブースター」（4色、以上各2,808円）、英モデルで同ブランドのアイコン、アレクサ・チャンさんとのコラボコレクションで、カシミヤやレザーなどの素材からインスパイアされたカラーなども用意する「アレクサ・チャン ファブリック エフェクト」（11色）など常時120色ほどを展開。そのほか、キャビア入りのトップコート（以上3,024円）やラベンダーの香りのオイルペン（2,808円）などもラインアップする。

　同店では、スプレーするだけでネイルポリッシュを塗ることができるマニキュア「ペイントカン」3色（1,998円）を先行販売。同商品は、爪にベースコートを塗った上からスプレーを吹き掛け、トップコートを塗り乾かした後、ハンドウオッシュまたはぬるま湯で爪周りの肌などに付いたスプレーポリッシュを洗い流すとマニキュアが完成するようになっている。

　ネイルサービス（4席）は、爪の形を整えて甘皮をドライプッシュしカラリーングする「エクスプレスマニキュア」（単色で3,456円、ポリッシュ購入時は1,836円、15分～20分程度）など。同店限定で、ペティギュアの施術スペース（3カ所）も備え、「エクスプレスマニキュア」（2,180円、20～25分程度）にも対応する。予約なしで利用できる。

　TAT高野芳樹副社長によると、日本は「サロン利用が10％程度で、セルフを含めてもネイル利用者は20％程度」。ジェルを爪に塗りUV・LEDライトを当てて固める「ジェルネイル」の需要が高いという。こういった背景から、「もっと気軽にネイルを楽しんでほしい」「ネイルポリッシュでもいいと思ってもらえるモデルを作りたい」と同ブランドの国内展開を手掛けている。「今までネイルをしていなかった方に自分に合ったブランドが見つかったと思ってもらえたら」と利用を呼び掛ける。

　営業時間は11時～20時。