渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)が8月7日から、建て替えに向けて休業する。
同館の建て替えを中心とした再開発「宇田川町 15 地区開発計画」に伴うもの。昨年開発施行予定者として都へ都市計画を提案し、同12月に都市計画決定を受けた。対象エリアの敷地面積約5380平方メートル。
1973(昭和48)年にパート1、1981(昭和56)年にパート3が、それぞれ開業した同店。1975(昭和50)年にはパート2を開業するも、賃借していたビルの耐震補強問題を受けて2007年に休業、2011年4月に閉館している。渋谷店はパルコの旗艦店として、新進気鋭のファッションブランドなどを積極的に誘致してきたほか、ミュージアム・劇場を併設することで文化的な情報発信も行ってきた。テナント数は2館合せて約180店舗で、昨年度の売上高は約153憶3,600万円。
新築するビルは1棟で地下3階~地上20階。高さは約110メートル。延べ床面積は約6万5000平方メートル。物販・飲食などの店舗のほか、現在も展開している劇場などの文化発信施設、若手クリエーター育成施設、事業化支援施設も導入。事務所や駐車場なども予定。同時に、歩行者ネットワークや帰宅困難者支援機能の整備なども取り組む。
工期は2017年3月~2019年9月を予定。期間中、移転などは行わず全面休業する。