南青山に3月24日、仏発バッグブランド「STEPHANE VERDINO(ステファン・ヴェルディーノ)」の旗艦店「ステファン・ヴェルディーノ青山店」(港区南青山2、TEL 03-6434-7535)がオープンした。経営は同ブランドの国内販売総代理店レッシー・インターナショナル(大阪市中央区)。
さまざまなレザーブランドやバッグ作りに携わってきたデザイナーのステファン・ヴェルディーノさんが2006年に立ち上げた同ブランド。バッグ本来の機能を追求し、流行に左右されず、装飾はロゴを刻印したレザーパッチのみという「ミニマルでシンプルなデザイン」の商品作りを行っている。仏国内に直営店3店舗があるほか、欧米など7カ国で取り扱いがある。
仏国外初の路面店となる青山店は、「東京が好き」で20回ほど来日経験があるというヴェルディーノさんの要望もあり同エリアに出店した。店舗面積は50平方メートル。店舗デザインは仏国内の店舗同様、黒・白・鏡・光の要素を取り入れ仕上げた。白い壁に囲まれた店内には、同店のために作った鏡や大理石、木目を使ったキューブを置いている。
商品は全てメード・イン・フランス。売り上げの約9割を占めるのが、シグネチャーであるメタリック素材の「ライトライン」(11色)とグラフィカルなプリントの「ヘキサゴンライン」(4色)など2サイズ展開のトートバッグ。シーズンごとに色や柄、素材で変化を加え、「老若男女全ての方に合うように考えている」(ヴェルディーノさん)という。
今シーズン販売を始めたメンズラインもラインアップ。伊リモンタ社のナイロンを使い、トートバッグやウイークエンダー、ドキュメントバッグなど、さまざまなビジネスシーンに対応する形のバッグや、ポーチなどの小物もそろえる。価格帯は1万円台~4万円台。
同店オープンに合わせ、日本人の需要を反映した日本先行販売モデル「J TOTE(ジェイ・トート)」を新たに製作。これまで留め具にはマグネットボタンを使っていたが、同モデルではファスナーを付けたトートバッグとランチトートを用意した。価格は2万520円~4万1,040円。
「コム・デ・ギャルソン」や建築家・安藤忠雄さんなども好きで「(デザインの)80%近くは日本でヒントを得ている」と話すヴェルディーノさん。「第2の故郷である東京に出店できてとても幸せ。BGMやアロマなども含め私の思いを詰め込んだので、店内の雰囲気など全て楽しんでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時~20時。