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表参道ヒルズにギャラリー「ロケット」 モードにフォーカスしたキュレーション

オープニング企画展「gege」を開催しているファッションデザイナー山縣良和さん

オープニング企画展「gege」を開催しているファッションデザイナー山縣良和さん

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 表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)同潤館3階に3月18日、ギャラリー&ポップアップスペース「表参道ROCKET」(TEL 03-6434-9059)がオープンした。経営はデザイン事務所「キャップ」(港区南青山3)。

鳥取砂丘の砂で作られた骸骨のオブジェなどを展示する場内

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 「ロケット」は、1996年にアートディレクターの藤本やすしさんが旧同潤会青山アパート内にオープンしたのが始まり。同アパート解体に伴い周辺エリアで数回の移転し、2008年から神宮前エリアの一軒家で営業を続けてきた。オープン20周年を迎えるに当たり、開館10周年を迎えた表参道ヒルズ側からの誘いを受けて誕生の地に移転した。

 面積は10坪ほど。「『新しくて面白い』の発信」は変えずに、「時代の気分」を反映したファッションやファッションをとりまく環境から生まれるクリエーティブなど、「モードにフォーカス」したキュレーションを行う。ファッションブランドのポップアップ企画やクリエーターの展覧会などを1~2週間ごとに変えていく予定。

 オープニング企画として現在、ファッションブランド「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」「written by」のデザイナー山縣良和さんによる、2016年秋冬コレクションに関連したインスタレーション展「gege」を開催中。今回のコレクションは、山縣さんの出身地(鳥取)である山陰と山陽をインスピレーション源に、同郷の水木しげるへのオマージュの意味を込めた「妖怪」や、「ストリートスタイル」「クチュールのフォルム」をキーワードにしている。場内には、リトゥンアフターワーズの一点物や鳥取砂丘の砂で作られた骸骨のオブジェ、画家・小西俊行さんの作品などと共に、ショーに登場したコレクションピースの一部も展示する。3月30日まで。

 今後は、モデル・萬波ユカさんとウェブサイト「mitograph」を運営する写真家・三戸心平さんによる「マンナミトグラフ」(4月1日~13日)、アートディレクターでアーティストの永戸鉄也さんの「LAMINATION積層」(同15日~27日)、アートディレクターでグラフィックデザイナーの千原徹也さんによる「れもんらいふ展“5”」(同29日~5月11日)を予定している。

 「ロケットが同潤会青山アパートにあったころ、アパートの裏庭にはまだまだ自然が残っていた」と振り返る藤本さん。「その後、海外の高級ブランドや行列のできる飲食店が増え外国人観光客も増えた。生活が多様化し、ファッションを取り巻く世界も 10 年前とは大きく変わっているように感じるが、ファッションが流行をつくり、時代の先端を切り開いていることに変わりはない」と言い、「今回、ファッションを支えるさまざまなクリエーティブと向き合ってみたいと考え表参道ヒルズに移転することになった。これからも表参道の文化をけん引して行くことが、表参道ヒルズの使命であると思っている」とコメントしている。

 営業時間は11時~21時(日曜は20時まで)。

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