渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)を中心に3月14日、「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス ベンツ・ファッション・ウィーク東京、以下MBFWT)2016A/W」が始まった。
2005年に日本のファッション・ビジネスの国際競争力強化を図る目的で始まったファッションイベント「東京発 日本ファッション・ウィーク」が前身。毎年3月と10月の2回開催で、2011秋から冠スポンサーにメルセデス・ベンツを迎えている。2013年春夏シーズンから同施設に拠点を移して展開。今回は、2月に開業10周年を迎えた表参道ヒルズ(神宮前4)本館地下3階の「スペース・オー」も公式会場に加わっている。
参加ブランドは53ブランドで、うち14ブランドが初出展となる。初日は、三上司さんが電通などをへて2014年に立ち上げた「TSUKASA MIKAMI」。「THE PAIN OF OTHERS」をテーマに、米作家スーザン・ソンタグの著書「REGARDING THE PAIN OF OTHERS(他者の苦痛へのまなざし)」から着想したコレクションを発表した。
デザイナー5人を中心としたチームで「ユニバーサルデザイン」の服飾を展開している「ハハ」は、「What makes you happy?(あなたにとって幸せとは)」をテーマに、年齢や体形、性別問わず着られるよう、ゆったりめのトップスやリラックスパンツを基本にしたコレクションに仕上げた。
この日、最後のショーを行ったのは丸山敬太さんが手掛ける「KEITA MARUYAMA」。毎回、物語からイメージするコレクションを発表している同ブランドは今回、「夜へ」がテーマ。「ダークファンタジーな夜に見る夢」「夜にしか存在しない国」を世界観に、そこに登場する人たちの洋服を作った。ネイビーやブラックを基調に星空を表現したデザインや化け猫やカラスなどをモチーフにしたデザイン、夜にきらめく宝石をイメージしたパステルカラーや蛍光色のアイテムなどを披露した。
同ブランドのショーには、MBFWTのオフィシャルスポンサーである「MasterCard」のグローバル・アンバサダーを務めるグラミー賞受賞歌手グウェン・ステファニーさんも来場した。
今月19日まで。コレクションショーは招待制が基本のため、一般は入場できないものがほとんど。