原宿のギャラリー「PATER’S(ペーターズ)Shop and Gallery」(渋谷区神宮前2、TEL 03-3475-4947)で3月4日、ラストレーター・今井トゥーンズさんの個展「A&Q~答えがはじめに在る世界」が始まる。
1971(昭和46)年愛知県生まれの今井さんは、多摩美術大学大学院修了後、1995年からイラストレーターとしての活動を開始。「ダイナミックな」構図や「繊細で綿密」な描写を持ち味に、炭酸飲料「C.C.レモン」のCFキャラクターデザイン(1996年)、NIKEのプロモーションアニメ(2000年)、今石洋之監督が手掛けた劇場版アニメ「DEAD LEAVES」(2004年)の企画・原作、CDジャケット、書籍や雑誌の挿し画、広告ビジュアルなど幅広く手掛けている。
約5年ぶりの個展となる同展では、「この5年の間に見えなかったもの、そして既に答えが出ていたであろう世界」をテーマに、新旧・大小のキャンバス作品やドローイング作品、プリント作品など約30点を展示する予定。
東日本大震災以降、「自身に対しての絵を能動的に描かなくなっていった」と振り返る今井さん。2011年10月に代官山で開いた個展以降、プライベートワークの制作を中断していたといい、「描けるかな」と思えるようになったのは昨年に入ってからだったという。同展は、4年という歳月の中で「考え巡った」新作と旧作を織り交ぜ、「いわば旧作(あるいは自分)に対する答えのような作品の制作を試みるもの」と今井さん。
今月14日には、イラストレーターでデザイナーの小田島等さん、ライターの本橋康治さんを招きトークイベントを行う。
開催時間は12時~19時。入場無料。木曜定休。今月16日まで。