複合商業施設「代官山T-SITE」(渋谷区猿楽町)内の多目的スペース「GARDEN GALLERY」で1月29日から、企画展「有田焼書店」が開催される。主催は佐賀県有田町、企画は日本シブカワ研究所。
同展は、朝鮮の陶工・李参平(り・さんぺい)が泉山磁石場(有田町)で陶石を発見し、日本初の陶磁器を焼いたとされてから今年で400年を迎えることから、有田焼や有田町の魅力を発信することを目的に開く。
有田焼の原材料の一つでもある陶石を泉山磁石場から運んで敷き詰めるという会場には、「究極の口当たりを目指した器」「時期なのに中の飲み物が透けて見える器」など、さまざまな窯元と作家から選んだ約30種類を展示。
親子で切り盛りしている大日窯の飯わんは「親子げんか」をキーワードに、姉妹で手掛けたエッセー「株式会社 家族」(姉・山田かおりさん文、妹・まきさん絵、リトルモア刊)と共に並べるなど、器の持つストーリーからキーワードを抽出し、連想した本をセットで展示することで器の魅力を引き出すという。選書はブックコーディネーター内沼晋太郎さんが担当。本は販売しない。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月31日まで。