東急本店近くに2月5日、デザインホテル「SHIBUYA HOTEL EN」(渋谷区円山町)がグランドオープンする。
2012年からコートホテル(横浜市港北区)が展開していた「渋谷シティホテル」をリニューアルするもの。昨年6月から営業しながら順次リニューアルを進め、12月にホテル名を変更した。「something Happens!?(何かが起こるかもしれない)」を開発コンセプトに、「わくわく」「驚き」「発見」などを仕掛けるという。
延べ床面積は1階~9階合わせて2216.96平方メートル。客室は2階~9階の8フロアで55室。廊下では、時間帯や季節に合わせてコンピレーションしたオリジナルBGMを流す。フリーWi-Fiも完備した。
客室フロアは各階、森羅万象(8階)、和(9階)など異なるデザインコンセプトで仕上げる。2階の「漫画」フロアは、壁面全体に渋谷の街並みとバイクに乗った女性を描き、部屋番号を吹き出しのデザインにしているほか、3階の「手ぬぐい」フロアは白を基調にした廊下に手拭いを天井からつるしたり額縁に入れたりしている。
4階は京都の町家長屋をイメージした「あじき路地」フロアで、客室前には灯籠やのれんを設置。「北斎 赤富士」をコンセプトにした5階の壁面には、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の1枚「凱風快晴」を全面にあしらっている。6階「能舞台」フロアは5色の「揚げ幕」が、7階「千本鳥居」フロアは鳥居が、宿泊客を出迎える。
客室タイプは、2~8階=しっくいの壁や和の伝統色などを取り入れた「Japanese Modern」、壁面にファブリックを使う「Factory Modern」の2種類。9階特別フロア=天井に木材を使い縁側スペースを作る「古民家」、ベッドをベールで囲うなど南国の雰囲気を演出する「オリエンタル」、「洞窟」の3種類。各室内には英スランバーランド社製のベッド「グランドスイート」や40型液晶テレビを設置し、ドリンクは祇園辻利の宇治玉露などを用意。シャワールームはモザイクタイルでデザインし、英アロマブランド「アロマセラピーアソシエイツ」のアメニティーを置く。
地階には「ビストロ三十五段屋」が営業しているほか、1階にはカウンタースタイルのダイニング「Ncredible(インクレディブル)Grill&Bar」がオープンする。
1泊の宿泊料は、シングル2万520円~、ツイン2万7,000円~、特別室4万3,200円~。別途、東京都宿泊税(200円)がかかる。