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渋谷でタイ人監督の特集上映 「ブンミおじさんの森」など長編全作

カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「ブンミおじさんの森」より©Kick the Machine Films

カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「ブンミおじさんの森」より©Kick the Machine Films

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で現在、特集上映「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016」が行われている。

2006年に製作された2パート構成の「世紀光」より

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 タイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の特集上映企画。ウィーラセタクンさんは1970年バンコク生まれ。幼少時からアートや映画に興味を持ち映画館に通うようになる。大学で建築を学んだ後、24歳でシカゴ美術館付属シカゴ美術学校に留学し、映画の修士課程を終了。1999年に映画製作会社キック・ザ・マシーンを設立。2000年に初長編「真昼の不思議な物体」を製作。2010年、「ブンミおじさんの森」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したことでも知られる。3月には新作「光りの墓」の公開が控えている。

 期間中は長編全4作品と短編・中編集「アートプログラム」を上映。作品は、愛し合う2人の青年の日常を描く前半から一転、森を舞台に「不穏な空気に包まれる」後半で構成する「トロピカル・マラディ」(2004年)、タイ僧侶の著書「前世を思い出せる男」を基にした作品で、死を覚悟した男性の元に亡くなった妻や行方不明になった息子が現れる輪廻(りんね)転生を描いた「ブンミおじさんの森」(2010年)など。

 アートプログラムは、タイの映画館で本編上映前に国歌が流れる慣習を独自にアレンジした「国家」(2006年)、韓国チョンジュ映画祭の企画で製作した映画内映画「Worldly Desires」(2005年)、仏ディオール社のジュエリー・デザイナーの宝石コレクションを撮影した「My Mother’s Garden」(2007年)など7作品をセレクトしている。

 加えて、2006年の未公開作品で、前半は地方の緑豊かな病院、後半は近代的な白い病院が舞台の「世紀の光」も同時上映している。

 2月5日まで。

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