東京体育館(渋谷区千駄ヶ谷1)正面入り口広場に1月12日、オリンピック支援自動販売機の1号機が設置される。
日本オリンピック委員会(JOC)が、8月に開催されるリオデジャネイロオリンピック(以下リオ五輪)を目指すアスリートの支援やオリンピック・ムーブメント推進を図り、ワールドワイドオリンピックパートナーである日本コカ・コーラ(港区)協力の下、実施する「JOCオリンピック選手強化支援プログラムwithコカ・コーラ」によるもの。
設置する自販機で利用者が飲料を購入すると、1本当たり5円~10円が寄付に充てられる仕組み。寄付金はJOCから、リオ五輪の実施種目に決まっている28競技の競技団体に贈られ選手強化に役立てられるほか、一部オリンピック・ムーブメント推進事業に活用するという。
同自販機は、オリンピック競技をしている人たちのシルエットをデザインしたオリジナルラッピングのものと、JOCのメッセージポスターを掲示した既存デザインのもので展開し、訪日観光客などのために多言語で対応する。前面にシールで掲出する硬貨や購入方法や、各商品ディスプレーの下の商品名やカテゴリーは、英語・簡体中国語・韓国語でも案内。併せて表示するQRコードをスマートフォンで読み込むと、アレルギー特定原材料、栄養成分表示などの詳しい商品情報を、フランス語やタイ語、ポルトガル語、ロシア語、インドネシア語などから選べる15カ国語で表示する。
設置に先駆け8日に開かれたセレモニーで同自販機をお披露目。セレモニーに出席した競泳の北島康介選手は「選手にとって力になるし励みにもなる。将来のオリンピアン、金メダリストを育てる意味でも購入してほしい」と利用を呼び掛けた。
リオ五輪への出場を目指しトレーニングを重ねている北島選手。リオ五輪出場への手応えを聞かれると、「行けるでしょ」と即答。「トップクラスで泳げるのは最後の年だと思っているので、少しでも自分に疑いをかけてしまったらブレーキがかかるだろうし、行けると思って今年は勝負したい」と言い、4月に控える日本選手権に向け「けがなく準備して、自信を持って臨みたい」と意欲を見せた。
同所に設置する自販機は2台。今後は、JOCや競技団体の関連施設、自治体施設、学校、オリンピックパートナー企業、空港・駅などの公共施設への設置を予定し、2020年までに全国で最低3000台の設置を目指す。