渋谷区商店会連合会とネスレ日本(神戸市)は12月7日、渋谷を拠点とした受験生応援プロジェクトを始めた。
同社のチョコレート菓子「キットカット」は名称が「きっと勝つ」に似ていることから受験の験担ぎアイテムとしても知られ、同社では2003年から受験生を応援する取り組みを本格化している。今年は区が後援となり、若者が多く集まる街でもある渋谷から全国の受験生を応援するという。
同日からハチ公前広場には、渋谷区在住の漫画化江川達也さんがハチ公や女子高生の姿を描いたプロジェクトのメーンビジュアル(縦3メートル×横13メートル)を掲出。広場には、若手アーティスト小野川直樹さん監修の下、桜色の折り鶴や江川さんが描いたハチ公のパネルで作ったモザイクアート「ハチ公受験生宣誓絵馬」も設置。備え付けたモニターには、ツイッター(#キットカット宣言)を通じて投稿された「受験や未来に対する宣言や願い」を映し出す。
26日からは、区内10以上の商店街街頭に1000枚のフラッグを掲出。青山学院大学(渋谷区渋谷4)の学生・教授協力の下、答えが「応援メッセージになっている」英語や社会、数学など5教科の問題を書いている。
センター試験前日となる来年1月15日には、区民や来街者で折り鶴を折り、それをモニュメントにしたアート作品をお披露目する予定。
同日行ったキックオフイベントには、江川さんや「キットカット受験生応援キャラクター」を務める女優・桜井美南さん、長谷部健渋谷区長らが参加。教員免許を持っている江川さんは「寝ている時に記憶の整理をするので、睡眠は大事。寝る時はしっかり寝よう」とアドバイス。大学受験生と同じ高校3年の桜井さんは「一緒に頑張ろう」と呼び掛けた。
スペシャルゲストとして登場した俳優・山下真司さんは、2メートル四方のフラッグに「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」「信は力なり」という応援メッセージを書き、「不安になることもあるが、自分を信じて努力すれば必ず実る。頑張れ受験生!」と熱いエールを送った。学園ドラマ「スクール☆ウォーズ」でラグビー部の監督役を演じていたことから、ラグビーが注目を集めていることを喜び、「気持ちとしては、五郎丸(歩選手)は僕の教え子」とも。
1月17日まで。