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表参道に「ヴェノワズリー」専門店 ベイクルーズ、仏ブーランジェとタッグ

「フランスの本物の味を提供したい」と話すヴァスールさん

「フランスの本物の味を提供したい」と話すヴァスールさん

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 表参道駅近くに11月18日、仏パリ発のヴィエノワズリー専門店「RITUEL par Christophe Vasseur(リチュエル パー クリストフ・ヴァスール)青山」(港区北青山3、TEL 03-5778-9569)がオープンした。経営はベイクルーズ(渋谷区神南1)。

対面式のカウンターに並ぶヴィエノワズリー

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 パリにも支社を持つ同社が仏ブーランジェのクリストフ・ヴァスールさんと手掛ける同店。ヴァスールさんはパリのブーランジェリー「デュ・パン・エ・デジデ」のオーナーで、仏ガイドブック「ゴー・エ・ミヨ」2008年度ベストブーランジェを受賞している。ヴィエノワズリーは、酵母発酵させたパン生地やペイストリー生地を焼いた菓子パンの総称で、9月に1号店を自由が丘に出店。青山店は2号店で旗艦店に位置付ける。

 店舗面積は約42坪。店内は同店の看板メニュー「エスカルゴ」をイメージし、曲線を描いたようなデザインに仕上げている。店内外からはガラス越しに、生地を形成したり焼き上げたりする工程を見られるのが特徴。2階にはキッチンを併設している。

 ヴァスールさんが「可能な限りローカルの素材を使うこと」を大事にしていることから、日本では北海道産有機小麦ハルキラリ、山梨・黒富士農場の放牧卵、千葉・大地牧場の牛乳などを使う。独学で身に付けた1920年ごろにパリで生まれた製パン技術を基に、生地をこねる以外の工程を全て手作業で行い、一般的な生地の約2倍の時間をかけて発酵させるなどして作り上げる。

 定番商品は5種類。クロワッサン生地に自家製カスタードクリームやフルーツ、ナッツなどを組み合わせるカタツムリのような形の「エスカルゴ」(590円)や、日本でも広く知られるクロワッサン(350円)、オレンジフラワーウオーターを「ほのかに」利かせた自家製カスタードとパイ生地を組み合わせた「ニフレット」(5個入り530円)など。加えて季節限定商品を展開しており、現在は国産有機リンゴを皮付きのまま半割りにし、パイ生地で包んで蒸し焼きにした「ショソン・ア・ラ・ポム・フレッシュ」(590円)を用意する。

 オープン記念として、「エスカルゴ」の日本限定フレーバーで、自家製カスタードクリームを使ったコーヒークリームをヘーゼルナッツとともにクロワッサン生地で巻いた「カフェ・ノワゼット」(590円)を自由が丘店に先駆けて販売している。

 フランスの本物の味を日本人に紹介したい」と話すヴァスールさん。同エリアはショッピング客や働いている人など「毎日多くの人が通るので、ステップアップになれば」と期待を込め、「クロワッサンは有名だと思うが、ヴィエノワズリーが分からない人も多いと思う。来店いただいたら、エスカルゴとショソン・ア・ラ・ポム・フレッシュを食べてもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は8時~19時(土曜・日曜・祝日は9時~)。

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