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公園通りに「渋谷モディ」開業迫る 知的好奇心旺盛な大人に向けた58店舗

グリーンやデジタルサイネージなどを新設した店舗外観

グリーンやデジタルサイネージなどを新設した店舗外観

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 渋谷・公園通りに「マルイシティ渋谷」跡に11月19日、ライフスタイル提案型商業施設「渋谷モディ」(渋谷区神南1、TEL 03-4336-0101)がオープンする。運営は丸井グループのエイムクリエイツ(中野区)。

待ち合わせ場所としての利用も見込む1階店頭空間

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 アパレル中心だったマルイシティから、多様化するニーズに応えるため業態転換した同館。ラテン語で「メロディー」を意味するモディは、マルイの「進化型」となる商業施設で出店する街に合わせた店作りをしているのが特徴。渋谷のストアコンセプトは衣・食・住に加え、遊ぶ・学ぶなどのコンテンツを編集した「知的商業空間」で、「ブック&カルチャー」を核に展開する。コアターゲットは30~40代の女性。

 店舗面積は地下1階~9階の10フロア計約9100平方メートル。正面ファサードにはリアルとフェイクを混ぜてグリーンを施すほか、低層部は「周辺の街と融合するように」レンガ調のシックな外壁に仕上げた。正面壁面には500インチ超の大型ビジョンを、低層部の柱周りには120インチのビジョン6台をそれぞれ設置し「館のメディア化」を図る。1階店頭は「待ち合わせ場所」としての利用を見込んでベンチなどを配置し、イベントも積極的に行っていくという。同所に導入した調光・調色タイプの照明は、時間や季節に合わせてライティングが変化する。

 店内環境は各フロアのコンセプトに合わせて変えるが、白や木目、濃紺などシンプルでミニマルな空間に「SOLSO」が手掛ける植栽、イラストレーターFACEさんや藤田翔さんの作品などのアートで館内を彩る。フロア内の什器は150センチ以下にしたり、通路を広くとったりして開放感のある館内を演出。アンティークのランプシェードや案内表示のベースをデニムにするなど「経年変化を楽しめる」仕掛けも施す。8階と9階専用にエレベーター1基を新設し、女性用だけでなく男性用レストスペースの個室にもベビーキープを備え、6階の男性用レストスペースにはベビーベッドを設置する。

 フロア構成は、地下1階=トラベル&インバウンド、地上1階=雑貨・アパレル・食物販、2階・3階=アパレル・雑貨ほか、4階=アパレル・雑貨・カフェ、5~7階=ブック&カルチャー、8階=アミューズメント、9階=レストラン。店舗数は常設55店舗、イベントショップ3店舗。定期借家契約(=テナント型)にすることで収益の改善・安定化を図る。

 核となるテナントは5~7階の3フロア(売り場面積約1815平方メートル)で展開する「HMV&BOOKS TOKYO」。各フロアのテーマに合わせた書籍や音楽・映像など関連商品を展開するほか、各フロアにイベントスペース、カフェを設置する。

 地下1階には「H.I.S.渋谷本店」が移転オープン。誰もが気軽に入店できるよう椅子やテーブルを配置した共用スペースを設けているほか、スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」を併設する。

 1階は、豪発パイ専門店「パイフェイス」や伊発老舗「ピッツェリア スポンティーニ」など話題性のあるショップや、常時約30種類をそろえる新業態のバラ専門店「フルーリストボンマルシェロゼ」、ジュースバーとコスメショップを併設した「ベキュアハニーマルシェ」などの新業態店で構成。2階~4階には、「ミラ オーウェン」「グレースコンチネンタル」「ネ・ネット」「ブルックリンチャーム」「アーバンリサーチ ドアーズ」、新業態の着物店「THE YARD」、雑貨のセレクト店「フィルター」などが出店。4階には119席の「スターバックス」も登場する。

 同館を象徴するブック&カルチャーフロアとなる5階~7階は、「大人の趣味と日本のポップカルチャー」(7階)、「人生と学問」(6階)、「食と旅」(5階)をテーマに展開。「HMV&BOOKS TOKYO」のほか、ライフスタイル雑貨「タイムマート」、予約なしでも利用可能なオープンな空間の英会話体験場「アンド ガバ」、フード&バースタンド「ルカス」、コーヒーショップ「ストリーマーエスプレッソ」、占い「ルルドの部屋」などが出店する。

 8階の「カラオケレインボー」はNYタイムズスクエア、SOHO・ブルックリンなどことなる雰囲気の空間に、全室異なるデザインの個室(2人~約25人向け)を用意。ドラムセットやギターなどの機材も用意し35人ほどを収容可能なスタジオ1室も備える。

 9階には、エスエルディー(神南1)が手掛ける「atari CAFE&DINING」とチーズ料理を主力にした新業態店「Cheese Dish Factory」、ヒューマンウェブ(中央区)の新業態となるオイスターバー「GUMBO&(ガンボ・アンド)」の3店舗が出店。同施設として初めて一般に開放する屋上はガンボ・アンドのテラス席と約30種類の植物を植栽した共用のガーデンスペースとなる。

 同店では、増加する訪日外国人観光客や2020年の東京五輪・パラリンピック開催を見据えたインバウンド需要にも対応。1階店頭には、ドイツ語やフランス語、ベトナム語、ポルトガル語なども含めた11カ国語対応の館内案内のタッチパネルを2台設置。海外クレジットカードで日本円のキャッシングが可能となるセブン銀行ATM(地下1階)も用意し、全館Wi-Fiに対応する。

 同館のオープンで、1970~90年代にファッションや文化を発信してきた「公園通りの入り口」として街の活性化や、さまざまなエリアがある渋谷の回遊促進なども図りたい同社。エイムクリエイツのチーフディレクター三木聡子さんは「渋谷は若者の街というイメージがあるが、大人もゆっくり歩いて楽しめる街だと感じていただき、来店いただいた方が友人に広めたり共有したりしていただける店にしていきたい」と意欲を見せ、「各階のテナントのミックス感や組み合わせの妙を楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~21時(一部テナントにより異なる)。マルイシティ渋谷時から3倍の来店客数を目指す。

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